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253.バカセカ番外編スレ
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66 :げらっち
2022/10/24(月) 03:03:12

自分との邂逅。
完璧なる私のコピー。実力は五分。どんな威力の魔法を使っても、相手もきっちり同じため、誤差なく消滅してしまうのだ。
それに気づいたのか、相手は魔法ではなく武器を使って私たちの首を取りにきた。これはなかなかに、よろしくない状況。

すると、蘭が、私の背中をポンと叩いた。
「すごいな、お前。」
「え?」
「お前の実力はなかなかだ。日向にも匹敵するかもしれない。いつもは道化を演じているんだろ?」
「あ、あはは……まあそんなとこですね。」
ともかく、今は蘭との協力が唯一の打開策となりそうだ。
私と偽ルルの強さはきっかり同じ。それならば、こちらに戦力を足し算すればいい。
「いきますよ!」

「炎炎混合魔法・チート級ヘリアンダーフレア!!」

私と蘭は相手に手のひらを向け、同時に唱えた。火炎の螺旋がゴワぁと噴き出た。
その威力は加算どころか乗算となった。あの愚かな美羽との合わせ技とは比較にならない。黄金の火炎は、プルプルとヘリコプターのように飛んでいき、キャスストーンを粉々に打ち砕く。「イダイイダイですぅ!」さて、儲け。「メンズスター神いただきですぅ!」私はメンズスター神に意識を集中し、乗り込んだ。元々これは私の乗り物だ。私がコアと成り、蘭が操縦する。
「蘭!動かして!」
「なんだかわかんねえが、こうなったらやるっきゃねえ!」
蘭が操縦席にて私に指令を出した。メンズスター神の腕が私の腕と成り、刀剣を振り下ろし、宇宙を引き裂き、元のセカイに戻った。私たちの居た塔は、ポッキリと折れていた。

「このまま他の塔も攻略しちゃいましょう!」
「いいぜ」
蘭がレバーを引き、私を動力源とするメンズスター神は、ドスドスと白い迷路を踏み潰して走った。巨大な身体なので、すぐに2つ目の塔に着いた。
「面倒だから、塔ごと壊しちゃいましょう!忠告します、中の人ー!今すぐ退去しなさい!3・2・1……」

「ん?」
塔の入り口から、リリが出てきた。本物のリリは目を失ったので、偽物とすぐわかる。容赦ナシ。
「ちょ、ちょっと待ってぇー!!」

『釜茹でジゴク。』

塔の周囲の地面がグラグラと燃え盛り、塔は煮沸され、仏蘭西人形のようなリリを建造物ごと蒸殺した。「んぎゃあああああ!!」

Re:悪意の偽物
From:リリ
To:お母さん

リリの偽物やっつけたよ!


「ちょろいですねー!」
私はメンズスター神目線で地獄の光景を見ていたが、頭部の操縦席に居る蘭に話し掛けた。
「さ、第3の塔にも行きましょ!」

「じゃあ次はおれの偽物か?メインディッシュだぜ!」

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