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265.VigilanteーThe Masked Riderー
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18 :迅
2022/04/16(土) 17:22:57
「いいや?全然」
「なら言うなよ……」
などと軽口を交わしながら、二人は会話を続ける。
その中で、神谷教諭は色々な事を教えてくれた。
仮面ライダーに助けられた事、実は戦隊が嫌いな事、母親が戦隊崩れの犯罪者に殺された事など、大っぴらには言えないような事を、腹を割って言ってくれた。
「もう話したろ。さっさと帰って寝ろ」
「おいおい、まだ5時だぜ?」
「良い子は帰る時間だろうが」
「じゃあ、俺は悪い子だな」
斗真はニヤリと笑い、踵を返して教室を後にする。
渡り廊下を通り、階段を降りて昇降口に向かう。
上履きから靴に履き替え、玄関を出る。
そして、人通りもまばらになった大通りで、斗真は徐に止まり、背後を見ずに問いかけた。
「なぁ、気付かないと思ったか?悪い事は言わねェー。さっさと出てきな」
すると、舌打ちと共に複数の足音。
なるほど、大勢で尾行していたらしい。狡い連中だ。
数人の男が斗真を囲むと、リーダー格と思しき男が現れた。
「よぉ、クズ」
その男は、天堂誠。
彼の顔は、怒りで真っ赤に染まっていた。
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