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265.VigilanteーThe Masked Riderー
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40 :迅
2022/05/07(土) 15:34:01
パワードスーツ女は立ち上がり、怒気を隠さない声で言う。
「友達逃して英雄気取りかな?」
「別に、そんな間柄でもねェよ」
「ふーん。じゃあ、犬死って感じかな?」
「そりゃあー、少し違うな」
「は?」
「お前を倒すのに、邪魔が居ない方が楽なだけだ」
────お前をぶっ倒すのに、全力が出せるからな。
そう言って、斗真は右手に持ったベルトを腰に巻き付ける。
そして、流れるような動作で右ポケットから小型のディスクを取り出し、両掌で押し込むようにバックル中央のスロットに装填。
右腕を左肩の方に構え、左手を腰骨の辺りに添える。
変身準備の完了を確認したベルトから、軽快なBGMと共に電子音声によるアナウンスが流れ始める。
『Stend by……Stend by……』
「変───身ッ!!」
『Up Date!』
教室内に吹き荒れる疾風。
遍く全てを平等に吹き飛ばす疾風は、やがて彼の下に収束して行き、黒を基調としたアンダースーツと、白を基調としたアーマーを形成して行く。
風によって形作られたヘルメットの複眼部分は、夜空を照らす月光のように淡く輝いた。
『Get To the Speed!Aiming for the Future!』
仮面ライダーブラスト。
戦隊が現れる前、この国を守り続けて来た疾風の戦士。
風が止み、変身を終えた斗真は叫ぶ。
「さぁ、白黒付けようぜッ」
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