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329.沢山の漫画を語りたい
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238 :げらっち
2025/01/21(火) 10:52:28
「金田一少年の殺人」
金田一が殺人犯に仕立て上げられてしまうという、サスペンス色が濃い作品。
いつも以上に警察と金田一が犯人に踊らされ過ぎている。
大村までは仕方ないとはいえ、金田一や警察が居る場所で時任・桂・野中が殺されてしまうのはどう考えても甘過ぎ、もう少し頑張って犯罪を防いでもらいたいものである。
特に金田一の行動は犯人にチャンスを与えてしまう物ばかりで、殺人を防ぐ気があるのか怪しい(この辺の行動は「犯人たちの事件簿」でコテコテにネタにされていました)。
もっと早い段階で暗号の答えをいつきたちに教え、該当する人物を保護していたら、時任以降の被害者は出なかっただろう。同じ失敗を四度するのは余りにも間抜け。
「タロット山荘殺人事件」
金田一で初の「倒叙」ミステリ。つまり、コロンボのような「最初から犯人がわかっているパターン」である。
途中からは、その犯人を影で操っている真犯人を暴くという、本来の金田一らしいミステリに変わっていく。最初の犯人速水オーナーの心理描写なども含めて、これはかなりのひねりの傑作だったのではないだろうか。
速水、小城、伊丹が「偶然」同時に同じ山荘に集結した、というのは余りにもできすぎている気がするが…それを言ったらフィクションは成り立たないので、黙っておこう。
速水オーナーが玲香と打ち解けていく様子をもっと詳しく知りたかった…
「蝋人形城殺人事件」
コロンボのパロディキャラが出る。この時期作者はコロンボにハマっていたのだろうか。
また、実際の刑事事件である「3億円事件」を露骨に取り扱っている。
犯行グループ5人が同じ場所で灰になった、というのは少し切ない。
アイアンメイデンェ…
「怪盗紳士の殺人」
ミステリ的には見事だが、いつも以上に「不毛な殺人」感が否めない事件。
復讐の相手を歯を喰いしばって殺している所は見るに堪えない…
「墓場島殺人事件」
いつもと違った舞台設定が非常に面白いが、共犯である事がわかれば後はなんてことない種明かし。
そして大問題なのは、被害者死亡が6回連続続いてしまっていること、うち4回が自殺ということである。
娘に臓器を提供するという大きな目的のあった「金田一少年の殺人」や、完全に退路の絶たれた「蝋人形城殺人事件」はまあわかるのだが、今回と前回(自殺方法も同じ!)は、若くて更生可能性のある犯人が、衝動的に自殺してしまっているようにしか見えず、必然性が無いし不毛。
特に今回は、共犯者を守る目的があったのにそれが守られておらず、ただただ無駄な死になっていた。生きてりゃいーのに。
金田一は謎を解くだけでなく、素早く犯人を確保し自殺させない手を打った方がいいのではないだろうか。
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