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┗332.小説[カケラ](1-4/4)

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1 :92
2023/01/20(金) 18:07:33

あーもう、下手なやつになる予感しかしない。ぼちぼち書いていくから更新は遅いけど許してください。
この小説の目標は3つとしておく。
1、読みやすく面白いものにすること
2、完結させること
3、年少者の小説あるあるの具現化みたいなのにならないようにすること
この3つだ。特に大事なのは3。

繰り返しにはなりますが、更新は遅いことを許してください。

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2 :92
2023/01/20(金) 19:22:05

・ヨーコ
物語の舞台となるレギューム星の地下空洞にある国、ダイコン帝国の田舎町、ゴボウ町に住む少女。
・カナコ
ヨーコの3歳下とされる、少し幼い女の子。

・???

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3 :92
2023/01/24(火) 19:12:55

部屋で本を読んでいた少女は、突然足に靴を引っ掛けるようにして部屋から飛び出した。
その直後のことだ。
巨大な地震が町を襲ったのは…


巨大な地響きと共に、子どもの泣き声と「早く外に出ろ!」という叫び声が町に響き渡った。偶然外に出ていたヨーコは助かっていたが、町一番古いと言われるほどの自分の家の中にいたならどうなっていただろうとふと思い、身震いした。一拍の間をおいて、大人たちはものすごい勢いでどこかへ行ってしまった。立ち尽くしていた時、ヨーコの服を掴むものがあった。
「ヨーコお姉ちゃん」
振り返ると、小柄な少女が立っていた。確か名前はカナコで、年は3つほど下だったはず…
ヨーコが薄い記憶を辿っていると、カナコはまたヨーコの服を引っ張ってきた。
「お母さんも、お父さんも、どこかに行っちゃった。カナコ、迷子なの?」
その言葉にハッとして周りを探せば町に残っていたのは子供ばかりだった。まだ幼い子もいる。大人はどこへいったのだ?そう思った時、ヨーコの頭を過るものがあった。
「地震ナマズ…」
カナコが不思議そうにこちらを見てくる。きっと地震ナマズを知らないのだろう。仕方のないことだ。でも時間がない。
「地震ナマズっていうのは、ここで地震が起こる原因。この世界では、この国と地上の境目にそのナマズが住んでいて、時々こんな地震を起こすの。」
まだカナコはあまり理解していなかったようだが、とにかく急がなければいけないのだ。思い出してしまった以上は、あそこに行かなくては。
「カナコ、私少し行かなきゃいけないところがあるの。私が出かけてくる間、この辺りにいる子供たち…カナコよりも小さな子供たちを集めて、ここで待っていてくれるかな?」
かすかに頷いたカナコをチラリと見て、ヨーコは走り出した。

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4 :92
2023/02/24(金) 19:29:39

_「ヨーコ、地震ナマズが来た時にはね、大人はみんなナマズを閉じ込めるために行っちゃうの。」
「なんでナマズさんとじこめちゃうの?」
「ナマズはね、地面を揺らすでしょ。地面が揺れちゃうと、みんな困っちゃうの。だから地面が揺れないように、地面を揺らすナマズを閉じ込めるの。」
「でもね、地震ナマズを閉じ込めるには、『カギ』が必要なの。お母さんはね、『カギ』の守り手なんだよ。」
すごーい、とヨーコが喜ぶと、母は内緒だと言って木箱を見せてくれた。
「この箱の中にはね、ヨーコのための、ヨーコだけが使える鍵が入ってるの。村はずれの物置にこの箱を置いておくからね。お母さんがいない時に地震ナマズが現れたら_



「…っ!」
足元に転がっていたがれきにつまずき、ヨーコは前につんのめった。
村はずれの土地では、中心部よりも被害が酷かったらしい。崩れた物置や倒木で辺りは目も当てられないほどの惨状になっていた。
「確か、この辺りって……」
ヨーコは崩れた物置の中を漁った。誰かに見られていれば必ずや怒られただろうが、それを咎めるような大人は全員出かけていた。
物を漁るうち、目的の物をようやく見つけることができた。飾りっ気のないシンプルな木箱に、地震の影響か土が大量に付着している。
ヨーコは慌ててその土を払い、崩れた物置の外に出た。

木箱はヨーコの記憶よりも幾分か古かった。放置されていたせいなのだろうか。母の言葉を思い出す。あの時、なぜ鍵を隠す必要があるのか、なぜ自分の家が『カギ』なるものを守っているのか、様々なことを教えてもらった。
木箱の蓋に手をかける。放置されていたせいか、蓋を開けるのにはかなり力が必要だった。

箱の中に入っていたのは小さな鍵で、少し錆びかけている。古いものなのだろうか。

ヨーコが鍵を見つめていた時、また大きな揺れが起こった。物置がさらに崩れ、思わず悲鳴をあげる。

揺れが続くのはナマズが閉じ込められていないからなのだろうか。そう考え、ヨーコはナマズを探してまた走り出した。

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