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340.シャインシックス【小説スレ】
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29 :ダーク・ナイト
2023/02/12(日) 13:47:30

第二十七話 「閉じ込められた悪→?その2」

ジーナは腰を見た。
腰には、小さな小さなスーパーボールほどの大きさの鈴がついていた。
鈴は揺れるたびに、しゃらん、しゃらんと音が鳴る。
心地よい音色に、その場が和やかになった。
だが、その和やかさもジーナによってかき消されてしまった。
「これが…サボルナを倒したときのバトルアクセサリー…」
サボルナの熱気あふれるイメージとは違い、可愛らしい金色の鈴がついていたことに、ジーナは驚いた。
だが、驚きも一瞬で消え去った。
リングの特殊魔法が追加されていなかったからだ。
なんだか嫌な予感がした。
みぞれが声を絞り出した。
この言葉を言うには、かなりの勇気が必要だっただろう。
「…あの、ジェネラルさんと同じように…また復活してしまうのでは…。」
みぞれが発した最後の「は」と、サボルナの復活のタイミングはほぼほぼ同じであった。
めらめらと燃えるエネルギーを背後から感じ取ることができた。
おそるおそる後ろを振り返ると、やはりサボルナが立ち上がっていた。
さっきまで氷がついていたのに、今は氷が溶かされている。
サボルナの熱気が復活したため、氷が溶かされてしまったのだ。
「よおくも俺を倒したなあ?やるじゃないか。だがな、お前たちの実力で倒さないと完全消滅はしないのだ。誰かに倒してもらった場合、俺たちはよみがえる。今回だけは感謝ってことだな。」
ジーナは心の中でつぶやいた。
(サボルナ、教えてるし。まぁ私にとっては好都合だけど。でも…おかしいな。自分たちの実力で倒さないと完全消滅はしないってことは…。)
背後から、聞き覚えのある声がした。
「あぁら!お久しぶりぃ。ジーナ・ケンドウ!」
まさか、と三人は振り向いた。
⇒二十八話へ続きます!

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