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340.シャインシックス【小説スレ】
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30 :ダーク・ナイト
2023/02/12(日) 13:53:00

第二十八話 「閉じ込められた悪→?その3」

三人の予感は的中した。
そう。後ろに立っていたのは、腕組みをしたジェネラルだった。
復活したサボルナ。勝つのに手こずったジェネラル。
この二人と戦うのだ。
人数的にはこちらの方が多いが、どう考えても今のままでは危ない。
ジェネラルは風香に倒してもらったし、サボルナはすかいに倒してもらった。
今まで戦ってきた二人とも、誰かに倒してもらっているのだ。
ジーナの涙袋に向かって、雨粒のような涙がしたたる。
その涙は、驚きと悔しさがミックスになった涙だった。
だが、泣いても仕方がない。
ジーナは手で涙を拭き、
「望むところよ!」
と二人に向かって叫んだ。
「おお、良い度胸だ。」
「見てやりましょうか、ジーナ・ケンドウ達の実力を。」
ジーナは呆れたが、名前の訂正はしないでおいた。
ジェネラルという人は、記憶力が悪い人なのだ、とわかったからだ。
そして、今は勝負に専念するほうが大切だ。
ジーナはジェネラルの胸部分を狙って攻撃をした。
「サイコアタック!」
「ファイヤーエネルギー!」
大きな紫色の玉はサボルナの攻撃によって消されてしまった。
みぞれは、サボルナのトゲの部分を狙って攻撃をした。
「カチカチコールド!」
サボルナはチルドタイプの技に弱いことが前回わかったため、チルドタイプの技を活躍させようとしたのだ。
すると、ジェネラルが邪魔をした。
「闇闇エネルギー!」
闇のエネルギーにより、サボルナに向けた技がブロックされた。
二人の見事なコンビネーションだ。
闇闇のエネルギー…それは、相手の気力をなくす技だ。
一番活躍するみぞれがココで気力をなくされては困る。
みぞれは回れ右をすると、後ろに向かって走った。
「氷の盾!」
と氷のように鋭い声で言い放った。
すると、みぞれの右手に氷の硬くて冷たい盾が完備された。
闇のエネルギーは盾に当たるとUターンし、元の場所へと戻っていった。
だが、いくら技を出した身だとしても完全に安全とは限らない。ジェネラルはそのことを忘れ、油断していた。
全くみぞれの方を見ていない。
ジーナは
(自分が出した技の行方くらい見なさいよ。)
と心の中で、怒りのマグマを火口に向かわせた。
「でもさあ?サボルナ。あの人達ってこの先行けると思う?」と余裕ぶってサボルナに話しかけている。
跳ね返ってきた闇闇のエネルギーが接近していることも知らずに。
だが、運悪くあと一歩というところでサボルナが重い体を一生懸命に引きずって、跳ね返ってきたエネルギーに体当たりした。
「まあだまだだぞお!」
と、サボルナが緑色の体を赤く染めて叫ぶ姿を見て、ジーナは吹き出しそうになった。
だが、今は正々堂々とした勝負中だ。
勝負中に笑うことはおかしいとジーナ自身も自覚している。
その時。
⇒二十九話へ続きます!

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