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340.シャインシックス【小説スレ】
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32 :ダーク・ナイト
2023/02/16(木) 17:09:35

第三十話 「閉じ込められた悪→?その5」

太陽が、さんさんと輝いている。
今は冬なので、ちょうど良い暖かさだ。
サボルナはさらに暑苦しいオーラが満載になっている。
(今だけは、太陽に引っ込んでいて欲しい。)
ジーナは心の中で文句を言った。
足元のジェネラルはというと、ちょうど日光が当たるところに倒れているため、干からびてミイラになりそうだ。
(そのままミイラになりなさい。)
ジーナは悪意ある思いを込めて心の中でそうつぶやいた。
ジーナはハッとした。
今は勝負の最中だ。私は何を考えているのだろう。
ジーナは自分で自分を叱った。
気がつくと、作戦が開始されそうになっていた。
「カチカチコールド!」
「電気の盾!」
「サイコアタック!」
三人の声が重なった。
「トリプル・一致団結アタック!」
ジーナの高い声とみぞれの鋭い声と来夢のおっとりとした声。
三人の声が重なると、なんとも言えないメロディーを奏でるのだ。
だが、そのメロディーに聞き惚れている場合ではない。
(サボルナを倒さなければ。)
三人の頭の中にはそのことしかなかった。
ビュオーと冷たい風が吹いた。
サボルナは凍りそうになりながらも、必死に
「むしむしエネルギー!」
と怒鳴り声を上げて溶かしている。
相手はチルドタイプの技が弱点だ。
このまま技を続ければいずれ倒すことができるだろう。
しかし、そのままではみぞれの体力が減っていくばかりだ。
ついにサボルナは我慢ができなくなり、攻撃した。
「ファイヤーアタック!」
いらだちのせいで、いつもよりも攻撃の威力が強くなっている。
来夢は避けきれず、炎の玉に体当りしてしまった。
電気と炎でビリビリぼうぼうと音がしている。
「そのまま燃えて燃えて燃え尽くせえ!」
仲間の危険を感じたみぞれは、来夢に駆け寄った。
「来夢さん……大丈夫ですか……?」
この状況では、大丈夫かと聞かなくても大丈夫ではないということがわかるはずだ。
ジーナはどうすることもできず、立ちすくんでしまった。
⇒三十一話へ続きます!

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