セブンネットショッピング

スレ一覧
340.シャインシックス【小説スレ】
 ┗34

34 :ダーク・ナイト
2023/02/16(木) 21:38:15

第三十二話 「閉じ込められた悪〜完結〜」

「あ……見て!」
ジーナはリングを指さして小さく叫んだ。
新たな色が追加されているからだ。
燃えるようなオレンジ色がついていた。
三人の腰部分には、鈴がついていた。
オレンジ色は、ヒートタイプの技だった。
ジーナは、「炎獄の玉」
燃える炎の玉で相手を焼き付けることができる。
みぞれは、「むしむしエネルギー」
相手からの技をエネルギーで溶かすことができる。
だが、チルドタイプの技のみに効く。
来夢は寝そべっていてよく見えなかったが、細い指には
「ファイヤーアタック」が追加されていた。
炎で相手を飛ばすことができる技だ。
二人は満足気にリングと鈴を撫で回した。
「これも私達が頑張ったおかげ。」
とジーナが誇らしげにつぶやくと、
「ご褒美、ですわね。」
という声がした。
この語尾は……。
嬉しさを隠しきれなく、ジーナとみぞれは来夢に抱きついた。
「来夢!」
「起きたのですね! 心配したのですよ!」
「私は大丈夫ですわよ。……あらっ。リングに追加の特殊魔法がついていらっしゃいますわ。わたくし戦っていないのに。」
「来夢は身をボロボロにして戦ったのよ!」
三人は涙ぐんでそれぞれ抱きしめあった。
「……あ。」
「どうしたの、みぞれ?」
「やっぱり……ジーナさん、にんにく臭い。」
「今は良い!」
三人の笑い声は、空まで響いていった。
⇒三十三話へ続きます!

[返信][編集]



[管理事務所]
WHOCARES.JP