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340.シャインシックス【小説スレ】
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8 :ダーク・ナイト
2023/01/31(火) 17:02:04

第六話 「思いがけぬ展開」

二人が歩くたびに、床はミシミシ言う。
しかも、よくよく見ると実験で作られてしまったであろう傷が壁にはたくさんついていた。
床のあちこちには、実験計画法が書かれた紙が丸めて散らばっている。
奥からはピシピシという音が聞こえてきた。
二人は震えながらも、一歩一歩進んでいった。
奥には、1人の少女が立って、机の上においてある紙と、机の隣に飾らている機械をかわるがわる見ていた。
髪の毛は天然パーマの草木色。
瞳はミルクチョコレートのような色をしている。
そして、植物のような髪の毛とは真反対に、仕事用の黄色い作業服を身に着けている。
その少女はこちらに気がつき、二人に近づいた。
「あの…あなた方はどちら様でございますの?」
少し独特な語尾といい、言い方といい。
ただものではなさそうなオーラをまとっている。
ジーナは今までのことをすみからすみまで説明した。
すると、少女は少し考えて言った。
「…私は大甕来夢。来夢って呼んでくれたら良いですわ。協力の件ですが…。今はお断りさせていただきますの。」
ええっと二人は驚いた。
来夢はきっと超能力者の一人だろう。引き受けるに違いない。と信じていた二人の考えはあっという間に、初心者対プロのオセロの対決のようにひっくり返されてしまった。
「ですが…私からの要望を受け入れてくれたら良いですわ。」
来夢は意味ありげにほくそ笑んだ。
⇒七話へ続きます!

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