スレ一覧
┗
363.映画総合スレッド
┗498
498 :げらっち
2025/04/25(金) 18:50:28
本日は、ターミネーターについて。
この作品は、1・2・3・4・ジェニシス・ニューフェイトの、6作の映画からなる(他にも映画以外の媒体でのシリーズ展開があったようだが、ここでは除外)。
ニューフェイトの興行的不振により、映画シリーズは打ち切られてしまった。
1・2は非の打ちどころの無い傑作だというのが、多くのファンの共通の思いだろう。
一方、3以降はかなりの賛否両論…というか、否定的な意見が多い。
まず、1は原点にして頂点と言っていい。
陳腐なCGや特殊メイクがまた良い味を出しており、ボロボロになりながらも執念深くただ追いかけてくる話の通じない機械、というのをこれ以上望めないくらい上手く表現できていた。
後発の作品で、シュワが「追う側」を演じなくなってしまったのが、残念でならない。
「続編は1を超えられない」というジンクスを見事にひっくり返したのが2。
シュワを味方に付けるという逆転の発想。絶望的な存在だったシュワが一変、頼もしく、カッコ良く、そしてちょっぴり人間味ある存在に思える。
敵役であるT1000も、「これ以上万能ではダメ」というギリギリの絶妙のラインを攻めてくる。重厚なシュワとは全く違う、クールでスタイリッシュな新たな「ターミネーター」を創造してくれた。
顔と乗り物奪うのが得意なT1000…
大小のツッコミを入れさせてもらうと…
大 タイムパラドックス起きない!?
小 せっかくダイソンさん説得したのに、強行突破して死傷者増やしたのは何故!?(ダイソンさんなら事を荒立てずに特別保管庫に入れるのに…)
この「1の敵役だったシュワを味方に付ける」という大趣向は、2の一作限りだからこそ許されるべきだったように思う。
その節度をわきまえなかった制作者により、3・ジェニシス・ニューフェイトと、ただの「2のパクリ」が量産されることになるのだった。
もはやシュワがただの味方で面白くない。また敵対すればよかったのに…と思う。
T1000のような、シュワに匹敵する「敵側のターミネーター」も現れず、シュワが強すぎるため、緊張感が無い。
3の敵であるTXは、刃物以外の武器を出せなかったT1000に対し、火器も生み出せる上位互換であるが、変身能力などただのパクリである上、女性である必然性が無い…
ジェニシスの敵であるT3000(インフレしてない?)は、液体だったT1000に対し、気体(粒子状)…であるが、小奇麗になり過ぎてしまったCGで、逆にそんなに恐怖を感じない…それと、この映画全体の演技力が低く、緊迫感が無い…CGより演技で魅せて欲しいものである。
ニューフェイトのレヴ・ナインに関しては、本当に、何とも言い難い…
色々な要素が中途半端であり、今までの作品からちょっとずつパクって作ったようにも思える。比較的、TXに近い。演者も印象に残りにくい。何故この人なのか?いっそ、スタローンターミネーターでも出せばよかったのでは?(やめい)
ジェニシスとニューフェイトは、純粋な「追う、追われる」の要素が薄く、やたら煩雑なストーリー展開になっているのもマイナス点。
その上、1・2至上主義が見えている。2までの枝葉末節の要素に拘り、1や2が「なぜ面白くなれたか」を研究せずに作ってしまったのだろう。
そんな中、4だけは(ファンからの評価は低いものの)2の栄光に捕らわれず独自の路線を行った、秀作に思えた。
4も「追う、追われる」の要素が無く、もはやターミネーターとは言いにくいのだが、実は過去作にほとんど捕らわれておらず、1本の映画としてみるとなかなかのものなのダ。
ジェニシスとニューフェイトは1や2を懐古するあまり、3と4を無かったことにしてしまったが、4の路線を突き詰めていったほうが面白いシリーズが作れたように思える。
オリジナリティを出し不人気だった4と、中途半端に過去作要素を引きずって更に人気を無くしてしまった、ジェニシス以降の作品…
要するにターミネーターシリーズは、未来の話なのに、懐古主義が悪い結果を招いてしまった例に思えるのだった。
[
返信][
編集]
[
管理事務所]