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380.戦隊学園 ~虹光戦隊コボレンジャー~
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111 :げらっち
2024/05/11(土) 10:40:07
私と公一は学園に向かう。私は公一の背から片手を離し、Gフォンのマップを見ていた。行ったことの無い場所は「???」で塗り潰されているため余り役に立たないが。
すると。
「待ちなさ~い!!」
後ろを向くと、ウーウーとサイレンを鳴らしながら、白バイ、ではなく5台のチャリが追走してきた。
「我らは自転車戦隊サイクレンジャーであ~る。自転車の2人乗りは校則違反であ~る。おりなさ~い。おりないと攻撃す~る」
「うわやばいやんまずいやんこんなんで退学は嫌やあああああああああオトンとオカンとさらさに顔向けできへん!!」
「さらさって誰よその女!?」
「妹や妹! 停めるから命だけは助けてくださ違うんです七海が悪いんです無理矢理乗ってきたんですこいつが真犯人です!!!」
公一はてんぱっていた。
「何言ってるの。きっと戦ー1の勝負で私たちを潰しにきたんだよ。恐らくは、天堂茂の差し金」
「ほんまかいな」
「バレたのであ~る。さっさとお前らをクラッシュさせ~る」
5人は鎖鎌を振り回し接近してきた。片手運転は危ないのであ~る。
「公一! あなたはとにかく漕ぎ続けて! 私が対処する!」
「わ、わかった!」
でもどうやって対処しよう。
「あなた忍者でしょ? まきびしとか持ってないの?」
「ズボンのポッケにあるで!」
「しめた!」
私は公一のズボンのポッケにズボッと手を突っ込んだ。でも。
「あれ? 穴が開いてて、何も入ってないよ」
「あーまずい! まきびしのトゲトゲのせいでポッケが破れて落ちたんや!!」
「まきびしは落とすものだけど落としちゃダメでしょうが!! ヘタレ公一!」
公一はへとへとになって立ち漕ぎしている。チャリはかなりぐらついていた。落ちないように必死にくっつく。
対するは、さすが自転車を専門に扱う戦隊である。体力には自信があるようで、余裕でペダルを漕ぎながら、徐々に私たちのチャリに近付いてくる。
そうだ。
「ブレイクアップ!」
変身し、公一の背から片手を離し、後ろに向けて、
「氷晶まきびし!」
氷の結晶のまきびしをばらまいた。
「うぉ!?」
自転車戦隊はそれを踏む。更にまきびしは路面をカチンカチンに凍らせた。
「痛いのであ~る!!」
自転車戦隊はスリップし、壊滅した。
戦ー1、2つ目の勝ち星だ。
「倒したよ! ってうわ!」
私は重心を後ろにずらし過ぎてしまい、自転車から放り出された。「七海!!」私は地面をバウンドし、道の脇にある傾斜をゴロゴロ転がり落ちた。痛い。変身していなければ全身擦過傷だらけになっていただろう。
何とかして木の根などを掴んで止まろうとするも、急勾配になり勢いが止まらない。そのまま崖下にある穴に落っこちた。
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