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380.戦隊学園 ~虹光戦隊コボレンジャー~
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177 :げらっち
2024/06/01(土) 13:29:17
相手力士の入場だ。
『遅れて東から、コボレンジャーに胸を貸す、相撲戦隊ドスコイジャーの……おーっと、これは!!』
観客たちはどよめいた。校舎の影から、異形が現れた。
3体のロボである。しかもその3体とも、人間のカタチではない。
力士の頭だけが、2本の腕で地面をてけてけと歩行しているという、妖怪のような気味の悪い姿であった。
その3体ともが、般若のような険しい形相だ。それらは土俵によじ登った。
『なんだこれは! 資料によりマスと、デザインジャー製のロボのようデスが。そもそも相撲は1vs1の勝負なのに、3体も居ていいのか!?』
「まあこっちも2人居るんだけどね」
頭の中に響くように、さっちゃんの声が聞こえた。
ヘルメットの中にコクピットがあり、そこにさっちゃんが乗っており、僕の脳に直接語りかけてくる。
僕たちは一心同体になった。小さい者同士が一緒になって、大きいことをするんだ。
「それに、七海ちゃんたちを合わせれば5人ブヒ」
「確かにそうだけど……大事な一番なのに七海さんのことばっか考えないでくれる?」
『では立ち合いデス! 見合って見合って!』
「合体!!」
うごめいていた3体の異形は、縦に積み重なった。相撲取りの顔が3つ、団子の様に重なっている。滑稽なデザインだが、腕が4本あるのが特色だ。土台部分になったロボの腕は脚になったが、頭部と胴体のロボの計4本の腕は、自在に動いていたのだ。まるで阿修羅みたいブヒ。
「完成、奇塊鵬(キカイホウ)」
頭部の眉間に窓があった。あそこがコクピットみたいだ。そこに赤鵬楼太郎が乗っているのが見えた。
「大口序ノ助、顔じゃねぇよ」
力のある大横綱だが、弱者を虐げ、日本の悪い伝統に固執する傲慢な男。
僕の方が強いって、見せてやるブヒ。
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