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380.戦隊学園 ~虹光戦隊コボレンジャー~
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185 :げらっち
2024/06/06(木) 17:23:14
「いい返事だ♪」
するとまた誰かが訓練室に入ってきた。
2人の女子生徒だ。
「あら、小豆沢サン。ドスコイジャーへの大金星おめでとう。また赤坂先生を独り占めしているの?」
1人は魔法クラス首席、胸まで届くウェーブのかかった金髪、容姿端麗、でも言ってることがババ臭い金閣寺躁子だ。
いつもは赤豆と黒豆の数での恋愛占いなどしている。前に私は大凶と占われた。くうだらない。
「個人レッスンと銘打ってお気に入りの生徒に手を出すなんて抜け目のない先生ですわね」
「手を出してなんかいないよ」と先生。
「どうかしらね。現場を押さえられなくて残念ですわ。あと少し早ければ決定的瞬間を見れたかもしれないのに……つまり、見れんことに未練。ギャッはっはっ!!」
金閣寺はまたゴミの様なギャグを言って、1人でウケていた。
そこに合いの手を入れる奇特な人が居た。
「傑作ですわ、ねえさま」
銀閣寺佑子(ぎんかくじゆうこ)という、金閣寺の妹分だ。背は金閣寺より高い。ショートカットの銀髪、顔は地味で、眠そうにしている。着ている巫女の装束はおそろいだ。
「それよりねえさま。先生にお尋ねすることがあったのではなくって?」
「そうでしたわね」
金閣寺は激白した。
「先生、1年生に転入した子が魔法クラスに入ると風の噂でお聞きしたのですが、本当ですの?」
「え!?」
私はつい声を出してしまった。
「本当だよ。今日は学校見学をして、明日から授業に参加する」
「星十字の名を冠する子なんでしょう? どうしてわざわざこのクラスに!?」
「そりゃ、僕が誘ったのさ。あれほどのポテンシャルがある子はそう多くは無いからね♪ 学年でも、せいぜい6・7人くらい……」
その後の金閣寺と先生の言い合いは、耳に入らなかった。
これは、好機だ。茶柱が同時に7本立ったようなラッキーだ。あの子を仲間に入れる、絶好のチャンス……
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