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380.戦隊学園 ~虹光戦隊コボレンジャー~
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228 :げらっち
2024/06/08(土) 12:27:01
学園各地で暴動が起きている。こんな不条理な増税を行ったのだから当然だ。
カラフルな戦士たちが校舎の壁に火を放ったり椅子で窓を割ったり屋上から机を落としたり、狼藉を働いている。飛んだ不良高校だ。
私たちコボレも、「増税ヤメロ」のプラカードを持って校庭に出た。既に生徒たちが隊列を組んで声を上げている。
「さーて、私たちもひと暴れしますか!」
「あれ、七海髪切ったん?」
公一は、昨日大嫌い宣言した割に、馴れ馴れしく話し掛けてきた。
「私は切ってない。切ったのは美容師さん」
「長い方が良かったのに……」
「そういえば凶華くんは?」と楓。
コボレの元祖5人しか集まっていない。
「実は、まだ連絡先がわからなくて」
「ほっとけあんな奴! まだコボレのメンバーって決まったわけでもあらへんやろ」
「まだそんなこと言ってるの?」
「とにかく叫ブヒ! 体重税やめろー!!」
「増税やめろー!!」
ドォン!!
砲撃があり、デモ隊は静まり返った。
キュルキュルキュル、キャタピラの回転する音。校庭にメタリックゴールドの戦車が侵入してきたではないか。戦車は容赦なく生徒たちの群れに突っ込んでくる。
「何やねんあれ轢き殺す気か!!」
「退避退避!!」
私たちは逃れた。
生徒たちは変身し、それぞれの武器や魔法で戦車を攻撃する。
「天功戦隊ゴマジシャンのエース、炎の奇術師レッドマジシャンが相手だ!!」
レッドマジシャンは炎の輪を生み出した。戦車は砲撃。レッドマジシャンは一撃で吹っ飛んだ。
「これにて終幕ー!」
「私たちも戦おう。ブレイクアップ!!」
私たちは変身し攻撃。
「スパイラルスノウ!!」
「タチウオみねうち!!」
「すりるスパーク!!」
「苦無3レンチャン!!」
「合掌ひねりタイフーン!!」
それぞれの技を黄金の戦車にぶつける。しかし装甲によって簡単に弾かれる。
戦車は変形を始めた。
まるで映画トランスフォーマーを見ているように、金属は変形し、立ち上がり、巨人となった。
『変形、ゴルトギガス!!』
全長は5メートル程。学園のロボにしては小柄な部類だ。その胸部コクピットから、見知った女が顔を出した。
「あんたたち、あんまり攻撃しないほうがいいよー!」
板金京兆那だ。
「またあなたの?」
「またけちなだよぉー」
いかついロボのみぞおち部分の王座に座る板金は、よけいに小さく見えた。
「何で攻撃しないほうがいいか親切に教えてあげるよぉ! このゴルトギガスはあんたたちの血税で作った超高性能ロボでねー、原子力で動いているんだよ! ぶっ壊したら学園が死の廃墟になるよおー!」
なんかもうめちゃくちゃだ。
私たちはドン引きしていた。
「ほらほらさっさと税を払ええ~! 秘技ゴールド・ラッシュ!!」
「待て~っ」
聞き覚えのある声がした。
「オイラも混ぜろ~っ!!」
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