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380.戦隊学園 ~虹光戦隊コボレンジャー~
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234 :げらっち
2024/06/10(月) 12:41:44
「見てくれよGレンジャーの同士諸君。戦ー1の残り24戦隊の表だが……上位5位に僕のクラスの戦隊が3つも!! うひゃひゃ! 他のクラスは一体どうしちゃったんですかねえ」
快三は表をカウンターに置き、パシッと叩いたが、誰もそれを覗き込もうとはしなかった。
戦ー1の経過など全教師の頭の中に叩き込まれているからだ。
了は呪文を唱えるように「俺のクラスからは2つだけ……俺のクラスからは2つだけ……」と言っていたが、やがて僕に話題を飛び火させた。
「いつみ、お前の魔法クラスだけは1戦隊も残って居ないぞ。余りにも不甲斐無いんじゃないのか?」
見当違いだな、
「心配ご無用さ♪ コボレンジャーのリーダー・小豆沢七海は、僕の教え子だ。それだけで充分さ」
「七海、七海、七海ねえ……」
「確かに見所はあると思うけど」
僕は椅子をくるっと回転させる。
「コボレンジャーは既に忍術・生物・武芸・格闘・そして我が魔法クラスの首席を下している。大大大金星と言えるだろう」
「私のクラスの佐奈ちゃんもコボレンジャーの一員だ。佐奈ちゃんは自慢の生徒だよ!」と快三。
「私のクラスのイラちゃ……伊良部さんもですっ」とあかり。
「俺の武芸クラスにはコボレンジャーの生徒が居ない!! 何故だぁ!!」
筋二郎は握力でグラスを割ってしまった。そこで大きな手を器にしてワインを注いで飲み始めた。こぼれる量の方が多い。
「チッ、俺の化学クラスにも居ねえよ……」
了は黒い髪をガリガリと掻いた。
「僕のクラスには、もう1人、宮ノ凶華も居る。コボレンジャーは日に日に存在感を増している。目が離せないだろう?」
僕はグラスに残ったワインを飲み干した。
「何しろ今年の新入生は《赤の世代》だからね」
「だからこそ、このタイミングでの校外学習というわけか」
「そゆこと♪」
小豆沢七海、きみが虹を見たいという願い、叶えてやろう。だがその見返りに―――――
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