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380.戦隊学園 ~虹光戦隊コボレンジャー~
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280 :げらっち
2024/06/29(土) 19:42:04
「お前の顔でも遊んでやろうか?」
ゲロはガタガタ震え、その悪臭を更に撒き散らしていた。
「ま、待て!! 僕に手を出すと父上が黙ってないぞ!! 父上はまだすぐ近くにおられるんだからな!!」
「それがどうした?」
「そ、そうだ遊んでやるぞ。遊ぶの好きだろう? ほらほら……」
ゲロは背を向けた。次の瞬間振り返り、
「死ねファイア!!」
炎の塊がオイラの胸にぶつかった。痛くも痒くもくすぐったくも無い。ゴーグルの下、ゲロは怯えた目をしていた。オイラは歩を詰め奴の腹に、
「一発!」
殴打。
「二発!!」
殴打。
「三発!!!」
殴打。
「ぐほ!!」
ゲロは腹を押さえうずくまった。変身が剥がれ落ちた。
ぐぎゅるるる、汚い効果音がした。
「うわ、いつも以上に臭いぞお前!!」
ゲロは、誰もが鼻を塞ぎたくなるような、酷い臭気に包まれていた。
奴は、失禁していた。尿失禁だけでなく赤痢の便失禁までしている。ズボンはじっとり濡れ、濁った液体が地面に広がっていく。ずり下がった眼鏡を直すこともせず、死んだ目で、糞尿の池の中、内股でしゃがみ込んでいる。
「ぼくが、なんで、こんな、めに……」
「みんなの見てる前でお漏らしだ!!」
「おえー、きったね!」とカエ。
「校長先生を馬鹿にするから罰が当たったんですね……」とサナ。
すると木の陰から、マイクを持った黄色い戦士が現れた。
カメラを構えたピンクの戦士を引き連れている。
「おはようこんにちはこんばんは~! ジッキョウイエローこと、配信戦隊ジッキョウジャーの実況者YUTAデス。本日は1年生の校外学習にこっそり付いて参りマシタ。お~っと、ここで番狂わせの大金星デス!! 優勝予想最下位だった虹光戦隊コボレンジャーが、優勝予想1位の赤春戦隊エリートファイブを下しマシタ!! 意外や意外、しかもエリートファイブのリーダーである天堂茂が、何だか匂いマスよ! どうしたんデショウか、インタビューしてみマショウ!」
黄色い戦士はマイクをゲロに向け、ピンクの戦士はカメラを回した。
「や、やめろ!! 僕のこんな姿を配信するな!! 頼むからやめてくれ~!!!」
ゲロは頭を抱えて、汚物の海に突っ伏した。奴の腹はまだぎゅるぎゅると汚い音を響かせていた。
オイラが奴の、排泄をコントロールする神経を潰してやったのだ。
「もういいよ凶華、ありがと」
オイラの頭にそっと手が置かれた。ナナだ。
オイラは変身を解いた。
「もういいのか?」
ナナは嬉しさを隠しきれていない顔をした。
「十分懲らしめた。宿便が出たみたいにスッキリしたよ。もう行こう」
「オッケー」
正義こそが正しいと言っている奴が居た。そいつは嫌な奴だった。
つづく
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