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380.戦隊学園 ~虹光戦隊コボレンジャー~
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301 :げらっち
2024/07/12(金) 20:58:46
「そうだ!」
私は変身し、魔法で氷を生み出した。
「佐奈が電気で加温して溶かせばいいんじゃない?」
「なるへそ~。七海さん冴えてますね」
何とか飲水の確保には成功した。
「それじゃみんな、持ち物出して?」
各人、リュックの中身を取り出し始める。
楓は生活品を、公一は装備を、佐奈は武器を、豚は食べ物を、凶華は娯楽を持ってきてくれているはずだ。
「もう腹ペコだよ。豚、何作ってきてくれたの?」
豚はかなり大きなリュックを担いでいた。彼の手料理はボリューミーかつ繊細な味付けだ。男飯と女飯のいいとこどりのような彼の料理が早く食べたい。
「僕が作ったのはこれ!」
豚はリュックから、大きな箱と、紙でできた力士を取り出した。
「ああー、美味しそうなトントン相撲……って食べられるかい!!」
我ながらお寒いノリツッコミをしてしまった。
「どうなってんの? 食べ物は?」
「え? 僕は娯楽を持ってこいって言われたブヒよ」
そんなはずはない。楓は生活品を公一は装備を佐奈は武器を豚は食べ物を凶華は娯楽を持ってくるように頼んだはず。
「あなた間違えてるよ。メール確認してみてよ」
「うん……あ、やっぱり僕あってるよ」
豚はGフォンを確認し、私に見せた。そこには、娯楽を持ってくるようにという私からのメッセージがあった。
ということは?
「食べ物を持ってきたのは誰?」
「うちです」
佐奈がぴょこっと手を上げた。佐奈は小さいリュックを重そうに運んでいた。
「食べ物ってこれでいいのかなあ……?」
佐奈はリュックをひっくり返した。ゴロンと出てきたのは大量の缶詰にインスタントのカップ麺、焼きそばなどなど。
「佐奈! お湯はどうするの!? 缶切りは!?」
「あ、確かに……」
佐奈は顔を赤らめた。
「これだからインドア派はあほブヒ~!!」
「あほって言うな豚!」
「今夜のごはんは? まさか飯抜きブヒ~!?」
雲行きが怪しくなってきた。まさか、間違ったメッセージを送信していた?
「俺は武器やで」
公一は手裏剣や苦無など忍者の使う武器をそろえていた。これは役に立つ。
「あたしは装備だけど、こんな感じ?」
楓はオシャレな服やパジャマを持ってきていた。ダメだこりゃ……
「もしかして……」
私はメールを送った時の状況を思い出した。あの時は公一にからかわれ、少し気が動転してたんだっけ……
「私の責任だ……」
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