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380.戦隊学園 ~虹光戦隊コボレンジャー~
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399 :げらっち
2024/08/08(木) 12:18:15

 煙の中、敵は立ち上がらない。

「死んだか。小豆沢七海は確かに強かったが、やはりエリートであるこの僕の方が上だったのだ!! 最後には必ず、正義が勝つのだ!!」

 これで父上も、僕こそが成功作だと、理解して下さるはずだ――!!


「まだだよ」

 !?

 煙の中から声がした。ゆっくり、力士の影が立ち上がった。
「確かに強いけど、まだまだブヒ。相撲じゃ、これくらいは、序ノ口ブヒ」

 な!?

 メカノ助の頭の上に、コボレブルー、コボレグリーン、コボレスターの姿があった。
「あ、まさか勝てたと勘違いしてた? 相変わらずゲロ臭えなあ!!」
「七海は居ないがお前くらいちょちょいのちょい、お茶の子さいさいや!」
「七海ちゃんとカレーパーティーするって約束したもんね!!」

 なんだって!?
 小豆沢七海はここには居ないのか!?

 余り者共にすら、僕は勝てないのか!!?

「じゃあいっちゃお~」と、操縦席に居るコボレイエローの声。
 戦士たちは光り輝き出した。
 奴らが必殺技を放つ予兆だ。

「あれが来る。あれが来るぞ……!」

 僕はぐっしょりと、汗をかいていた。眼鏡を外し、目に入った汗を拭きとり、また掛ける。操縦桿を握る手が震えて止まらない。
「た、たかが苔脅しの光りだ。こちらも必殺技を出せば勝てる。ブレイクアップ!!」
 僕は真っ赤な戦士、エリートワンに変身した。
「僕はエリートだっ!」
 赤、赤、赤をお見舞いしてやる。赤の居ない戦隊など論外だと知らしめてやる!!
「僕はエリートだ。僕はエリートだ。僕はエリートだ。僕はエリートだ。僕はエリートだ。僕はエリートだ。僕はエリートだ。僕はエリートだ。僕はエリートだ。僕はエリートだ」

 先手必勝。奴らがあれを発射する前に!!


「エリート偉(エラ)インパクト」


 僕は操縦桿を片足で踏ん付け、両掌を、スクリーンの先の奴らに向けた。エリートキングが全身からビームを放ち、赤いジグザグが連中の元に走った。
 貰った!!

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