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62.長文コンクール
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697 :すき焼きのタレ
2021/04/06(火) 13:09:49
「ゑ」
季世は上手く言葉を発する事が出来なかった。
「ののののどいらいよらすけれ」
「錠剤は潰すと、副作用が強くなることがあるんですよ。今回は20粒ほどやってみました」
「わかんなぃ」
「薬は毒です。動きまくってくれて良かったです。さようなら”天才”さん」
ハルはそれだけ告げ、教室を去って行った。
*****
夜。
『清掃員さん』がやってきた。
「ウワーーーーーーーー」
『清掃員さん』は教室の死体に悲鳴をあげる。
「……ちょっと黙ろう?」
その瞬間『清掃員さん』は動かなくなった。
「まさかチョークの粉が毒だなんて笑っちゃうね
……さささささささささささすすすすす……うわバグってるバグってる」
自分の頭をバンバンと叩き、季世は立ち上がった。
「さすが”日本一の殺し屋”は他と違うなあ!
でも”ハル”、君は俺を殺せない。いや、ここでは誰も殺せない」
季世は赤くなった喉をつまみ、にんまりと笑った。
「”T1クラス”のにんげん、そして
この───”世界一の殺し屋”の俺が、相手してやる」
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