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769 :すき焼きのタレ
2022/08/24(水) 00:27:15
-北の怪物・OSO18-
君たちは「OSO18」を知っているだろうか。それはオスのヒグマである。ひとたび現れれば家畜の牛を残虐に食い荒らす、正体不明のヒグマである。2019年7月に初めて被害が確認されてから現在までに、少なくとも60頭以上の牛が襲われている。しかし、未だOSO18の発見、捕獲には至っていない。
「OSO18」という名は、初めて被害が発生した標茶町オソツベツという地名と、前足の横幅が18センチメートルであることより命名された。ここで異変を感じた者も多いだろう。そう、前足の″横幅″が18センチメートルなのである。だが、「OSO18」の異常な体型は前足だけではない。推定で、体長3メートル、体重300-350キロ。恐ろしい巨体である。こんなクマに襲われればひとたまりもないだろう。
しかし、「OSO18」の実に恐ろしい点はこれではない。このクマは非常に賢いのだ。
これまでに、地元のハンター達は何度もOSO18の捕獲、駆除を試みた。しかし、どれも成功には至らなかった。ましてや、人前に姿を現したことすらないのである。その存在を証明できるものは、現在たった一枚の画像だけである。
牧場の経営者は、被害を防ごうと電気柵を張り巡らした。しかしOSO18はそれに気付いていた。次の日には数多の牛の亡骸がそこにあった。内蔵は無くなり、血液すらも残っていなかった。電気柵を避けて掘られた深い穴だけが、そこに残っていた。
また、獲物への執着心もただならぬものではない。ある日また牛が死んでいた。しかし、調査のため役場の指示で死体を放置していたところ、一晩明けるとそれが無くなっていたのだ。
驚異の巨体でありながら、何があろうと人前には一切姿を見せることのない、非常に慎重で注意深い、まるで人間のようなクマ。「忍者グマ」とも呼ばれるOSO18と人間が遭遇するのは、一体いつなのだろうか。
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