スレ一覧
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62.長文コンクール
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785 :げらっち
2023/07/03(月) 13:43:47
①ハリソンの高齢化
4作目の時点でハリソンは65歳。定年である。かつてのような活力や張りが無いのは、仕方の無いことと言える。
作中でもインディーは年を取っており、父親になっている。
ハリソンは老いても演技が上手く、老けは見ているうちに気にならなくなってくるだろう。
1作目に登場したヒロイン・マリオンが再登場するが、その女優がオバサンになって体型が崩れてしまったという指摘や落胆の声もある。そこは触れないでおこうよ…
②家族のドラマが、うまく機能していない
さて今回のドラマの主軸となるのは、父親となったインディーと、妻マリオン、息子マットの関係。
の筈だが…
これが全然機能していない。
3ではインディーと父親の関係が、冒険とうまく融和していた。
だが4では、途中のマリオンとの再会、その後の夫婦喧嘩くらいまではまあ何とか良いのだが、その後滝に落ちる辺りから、家族のドラマが一切見られなくなってしまう。遺跡に侵入、マックの裏切り、宇宙人登場と急転直下であり、家族置いてけぼり。遺跡探索でインディーは何の活躍もしていないのだが、何故かラストでマットが父を認めるのは「?」となった。いや、何で?普通「宇宙人!??」って唖然として終わるでしょうよ。あの超常現象の後に一家団らんする意味が分からない…
③ラストが宇宙人
②でも触れたが、今作のラストは宇宙人が登場するチグハグな物だった。
1~3は考古学だったのに、4は天文学である。秘宝の正体が宇宙人、遺跡の正体がUFOだったというのは、突飛すぎて、3作のファンがついていけなくなるのもまあわかる。
だが私は、宇宙人オチは嫌いじゃない。いや好きだ。何故なら私はマリルイ2の影響で宇宙人・UFOが好きだからだ(CGRでも戦隊学園でも敵の本拠地はUFO)。
但し、これが家族のドラマと何の融合もできておらず、せっかくの父子のドラマや歴史探訪が突如現れた宇宙人によって打ち切りのように終わってしまうのは問題があった。この問題をクリアすれば、宇宙人の登場自体はそこまで悪くなかった気も…する。
スピルバーグは『宇宙戦争』、ジョージ・ルーカスは『スター・ウォーズ』で宇宙人を描いており、この登場はやむなしというところか。噂によればスピルバーグやハリソンが反対するのをルーカスがゴリ押しし宇宙人を登場させた、とも言われている。それが真実だとすればルーカスの好み押し付けが大戦犯になったと言える。
3作目までに見られた、秘宝や古代の遺物、神への「敬意」、「神秘さ」に欠けているという意見も尤もだ。
アメリカ人はSFが好きだが、このラストは日本のファンのみならずアメリカのインディーファンも失望させており、制作陣が方向性を間違ったと言わざるを得ない。
④敵が弱い
今回の敵である女性イリーナ・スパルコは、キャラが強かったに関わらず、ラストが弱すぎる。
マックの裏切りによりインディーたちを出し抜いた後、あっさり主導権を握り宇宙人と対話し、勝手に宇宙人に殺されてしまった。遺跡に入ってから自分の力では本当に何もしていない。レイピアの出番も無し。
1も同じような超常現象ラストなのだが、それが起きる直前にインディーとベロックの緊張感漂う対話シーンがあったため、敵の影が薄くならず、むしろ最適な最後に思えた。
4も終盤でスパルコとインディーが駆け引きをしたり一戦交えていれば少しは評価が違ったかもしれないが…
屈強なロシア兵ドフチェンコは力強く存在感があり、死に方も凄惨を極めており印象に残った。
⑤核の冷蔵庫
これだけは、擁護できまへーん。
有名な話だが、インディーが冷蔵庫で核爆発を生き延びる、と言う現実味も配慮も一欠片も無いシーン。
そもそもストーリーにおいて全く必要のないシーンであり、ただヘイトを集めるだけになってしまった。
印象に残るシーンではあるのだが…
⑥村井國夫じゃない
劇場公開時、吹き替え声優が1~3の村井國夫では無かったので、戸惑う声が多く上がった。
但し2023年金曜ロードショーにて村井の新録が実現したため、この問題はクリアされた。
だがこの時の村井の演技は少々老いてしまって迫力に欠けたため、普通に内田直哉版のほうが上手かった気もした。
要するに宇宙人の登場が、シリーズファンから嫌われている一番の理由だろうと思う。
S・ラブーフ演じるインディーの息子マット、狂人オックスリー、裏切り者マックのキャラが良かっただけに、他の要素で台無しにしてしまったのはもったいない。
5作目は果たしてどうなるだろうか。
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