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161 :げらっち
2020/08/30(日) 13:31:38
>>158 戦隊寄りだよー。
とりあえず消しといた。修正版はお絵描きスレに載ってるぞい
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162 :迅
2020/09/01(火) 20:56:13
読み切り
『繋がる物語』
私は……一体誰だっけ?
『なぁ聞いたか?アイツ人を殺したらしいぜ?』
『ヤダ……なんで捕まってないの……?』
『ママー、あの人ボロボロだよー』
『コラッ、みちゃダメよッ』
あてもなく彷徨う私に吐きかけられるのは、根も葉もない噂話と侮蔑の視線。
自分が一体何者なのか、自分は一体何を生業にしていたのかすら、今の私には分からない。それ程までに、【私と言う存在は歪んでいた】。
生業を失い、財産はおろか住む場所すらも喪った私には、一体何が残っているのだろうか。
「(私には……存在する価値が無い……)」
だが、最期に一度だけで良いから、私の奏でる音色を愛する彼女に聞いて欲しかった。
私がどれだけ後ろ指をさされても、私がどれだけ泥水を飲まされようと、必ず側にいてくれた彼女【だけ】が……私の数少ない生き甲斐だった。
「アァ、私ノ『ハナ』……」
喉からは私の意思とは無関係に低くしゃがれた声が漏れ、その数秒後に私の首が吹き飛び、脇の下からはもうニ対の枯れ枝のような腕が生え揃う。
そして次の瞬間、通りを歩く人々が悲鳴をあげた。
「な、なんだアイツ!?」
「ば、化け物だぁぁぁぁぁ!」
「おい!何チンタラしてんだよ!?」
「アンタが押すからでしょ!?」
「け、警察よべ警察!」
【第1楽章……賛美歌《ヒムン》】
私は、突然現れた巨大なパイプオルガンの目の前にある小さな椅子に座り、3対6本の腕を使って愛する者の手向けに送る賛美歌を奏でる。
道行く人々の聞くに耐えない悲鳴も、今の私にとっては歓声と拍手にしか聞こえなかったのだろう。
人々を殺す悪なる音色を、異形と化した私は奏で続ける。
「(アァ……イイ……)フフフ……モットダ……」
『〜〜〜♪〜〜〜♬』
音符は貫いた者を音符へと変えて行き、粉雪舞う居住区は阿鼻叫喚に包まれる。
『〜〜〜♩〜〜〜♫』
「……オワッタ、カ……」
やがて降り止んだ粉雪と交代するように、ポツポツと氷雨が降り始めた頃、私の視界の端に映っていた男は、今にも光が潰えそうな瞳で私を睨み付ける。
可哀想に、音符が貫き切れなかったのだろう。男の体は血塗れで、息は絶え絶えになっていた。
「ネテイレバイイモノヲ……」
「黙れ……ッ!」
男はよろめきながら一歩踏み出し、一歩一歩着実に私との距離を詰めて来る。
しかし哀しいかな。彼はあと一歩のところで、氷雨に濡れた事に伴う体温の低下によって、バシャンと水飛沫をあげながら地面に倒れてしまう。
死に体の彼を供養すべく腕を伸ばそうとした刹那、私の腕は氷雨降る冬空を舞った。
「!?!?!?」
「患者を確認。状態は末期症状《ステージIV》、武装及び異能の使用許可を申請」
ポツポツと響き渡るは、地面を優しく叩く雨の音。
冬の寒さは、優しく私を包み込む。あぁ、愛しのハナ。《今、君の下へ逝こう。》
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163 :迅
2020/09/02(水) 20:36:55
絶対あり得ないようなイジメを書きたがるキャ○フィの○○○共の当てつけに書いた作品
『陰キャとハサミは使いよう』
終わり次第こっちにも掲載するわ
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164 :黒帽子
2020/09/02(水) 20:38:47
>>163
読ませてくれ
センガクジャーでそこら辺の風刺して不完全燃焼に終わったんだ
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165 :迅
2020/09/02(水) 21:13:13
陰キャとハサミは使いよう
第1話「乱れ髪」
『そういやさ、最近新海のやつ来てなくない?』
『新海って誰だっけ?』
『みっちゃん流石に酷くな〜い?ほらいたじゃん。いつも隅っこで本読んでた……』
『あぁ〜!あの陰キャね!』
金髪をカールさせた少女のワザとらしさを隠そうともしない露骨な発言に、取り巻きの女生徒達はケラケラと笑う。2年に進級して以降、彼女が学校に来なくなった理由には心当たりがある。
彼女は1年の時からイジメの対象にされ、無視されたりする事はもちろん、想像を絶するような陰湿なものも受けていたと聞く。
なんて事を考えていると、隣に座る友人が俺の話かけてきた。
「なぁユウ、あの『目隠れ』今日も来てねーの?」
「?あぁ、そうらしいな」
「アイツも可哀想だよなー、御子のグループに目ェ付けられてよ」と愚痴る友人の意見に、俺は深く同意する。
『目隠れ』とは、いわゆる彼女に付けられた蔑称だ。そのあだ名も御子……あの金髪カールの女生徒が名付けたものだが、どこから広がったのか瞬く間に拡散し、その名前が定着した。
柚阿と言う、素晴らしい『名前』があると言うのに……
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166 :迅
2020/09/02(水) 21:14:02
>>3
ー柚阿の部屋ー
「柚阿……ご飯出来たわよ?」
部屋をノックする音と、食事が出来た事を告げる母の声。
そんな透き通った声と対象的なボソボソした声で、私は「後で食べる」と答える。気のせいか、全然食欲が湧かないのだ。
その後少しの静寂が訪れるが、部屋の外にいる母は「お腹空いたら降りて来なさい」と私に告げて、階段を降りて行った。
『アンタさぁ、なんか調子乗ってない?』
事の始まりは、高校に進学してからすぐの事だった。
私の通う高校は東京都の中心部にあり、私は福島県の田舎から引っ越して来た正真正銘の田舎者。都会のルールなど、その時は全く以って知らなかった。
『おい、何か落としたっぽいが。君のか?』
『!……あ、ありがとう……』
今思えば、この発言が転落の引き金だったのかもしれない。
あの時、お礼なんか言わずに軽くお辞儀だけして……いや、すぐさま走り去っていれば、彼女は見逃してくれたのかもしれない。あの場でお礼なんかしたから、目をつけられたのかもしれない。
「………」
最初はほんの些細な嫌がらせから始まった。
無視される、ハブられる、肩をぶつけられる。これらは全て、中学校の時も同じ目にあった事がある。
しかし、本当の地獄はこれからだった……。
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167 :迅
2020/09/02(水) 21:15:12
〜1年前〜
「痛っ!」
「あ、ゴメ〜ん。足滑っちゃったぁ〜」
足を引っ掛けられ、派手に転んだ柚阿に淡い金髪をカールさせた御子は上部ばかりの謝罪を述べ、それを取り巻きの女子達が笑う。
そして足首をひねったのか、廊下に蹲る彼女の態度が気に入らなかったのか、御子の取り巻きの1人が柚阿の頭を踏みつけた。
「ッ……!」
「アンタさぁ、みっちゃんは謝ってるよね?それを怪我してもないくせに怪我したフリなんかしちゃってさー」
「何?同情して欲しいの?」
「図々しいんだよブス!」
「まじキメー、被害妄想凄すぎワロタ」
取り巻きの1人の口撃を皮切りに、御子を取り巻く女生徒達はこぞって柚阿を罵倒する。
実は止めようとする男子が1人いたが、友人に抑えられると柚阿に申し訳無さそうな視線を送り、悔しさを押し殺すような表情で去って行く。柚阿は誰かが助けてくれると淡い希望を抱いたがーーー
「(誰か……助けてよ……)あ、あぁ……」
現実とは、なんとも哀しいものだ。
「お前ら!何をやっているんだッ!」
「ヤバッ、逃げろ逃げろ!」
その後、見知らぬ女子の告げ口によって駆けつけた生徒指導の先生のお陰で事なきを得た……訳ではないが、なんとか御子達の魔の手から逃れる事が出来た。
1人の少女に、消える事のない傷を残して。
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168 :げらっち
2020/09/05(土) 21:03:55
CGRの番外編を書いてみない!?
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169 :迅
2020/09/05(土) 21:22:04
>>168
……だが断るッ
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170 :げらっち
2020/09/05(土) 21:22:41
えーー
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171 :黒帽子
2020/09/05(土) 21:43:10
取り巻きは論破すると「ママー」という鳴き声を発して逃げ出すぞ
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172 :迅
2020/09/05(土) 21:58:16
陰キャとハサミは使いよう(ゲラフィ投稿版)はこれで終わりね。実質読み切りだな
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173 :げらっち
2020/09/05(土) 21:58:55
>>172 えっ、終わりっ!?
完結なのか打ち切りなのかわからんぞ…
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174 :迅
2020/09/05(土) 22:13:18
別に打ち切りっつーか、元から一話掲載前提で書いてたやつだし
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175 :げらっち
2020/09/08(火) 13:05:59
Black/RAGEは黒怒と略すのか…
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176 :迅
2020/09/08(火) 17:57:50
闇の(黒い)世界に生きる少年の復讐(怒り)って感じかなぁ……
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177 :迅
2020/09/08(火) 21:37:02
迅さんの企画
pixivにて闘乱祭の準備に入るべく、ゲラフィ民の皆々が描いて欲しいオリキャラを大募集!
以下必須要望
壱:服装は学ラン及びセーラー服に限定す
弐:武器は刀剣類に限定、名前と能力もよろしく
参:性格や口調、人物概要などもしっかりと
肆:また、可能なら髪型など外見情報も
伍:リクエストは1人につき3名まで
以上の決まりを守ってリクエストしてくれ!
(気まぐれだから気長に待ってくれ)
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178 :迅
2020/09/08(火) 22:12:52
>>177の必読事項を詳しく
弐:武器は刀剣類に限定
刀剣類とは言ったけど、日本刀や長剣はもちろん包丁や槍、斧みたいに『斬る』、『突き刺す』を主動作とする刃物ならなんでもOK。
肆:また、可能なら髪型など外見情報も
名前もよろしくだぜ
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179 :迅
2020/09/12(土) 19:59:43
新作『Rising・Raspberry!』の冒頭部分を特別掲載。反響良ければコッチにも掲載するかも
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180 :迅
2020/09/12(土) 20:01:14
緋月セト新作・『Rising・Raspberry!』
chapter1「ラズベリーは兎と共に」
冒頭
ーリニアモーターカー車内ー
『長らくお待たせいたしました。次は終点、海上浮遊都市・《アーク》になります。お降りになられる際は、忘れ物がないようご注意下さい』
「やっと着いたかー」
「ホテルの予約取ってたっけ?」
「後で荷物も降ろさないとな……」
車内アナウンスが流れるとリニアモーターカーの座席に座っていた乗客がざわめき立つが、我関せずと少女は1人、窓の外に視線を向ける。
目と鼻の先に浮かぶ島の形を例えるならば、『海の上に浮かぶヘキサゴン』と言ったところだろう。
「いや〜、壮観だねぇ」
6島1組、計36の大型浮島が六角形を形作り、大型浮島の約2倍の数を誇る小型浮島が周囲を囲むその都市の名は、海上浮遊都市・《アーク》。
巨大複合企業・《飛殿グループ》と国際連合が共同で建設した、『技術の進歩を体現した街』。
『ご乗車、誠にありがとうございました。終点、《アーク》第86浮島駅になります』
そしてリニアモーターカーがホームに止まり、プシュッと軽い音を立てながらドアが開く。
「さて、私も降りようかな」
高鳴る期待に胸を踊らせ、ラズベリー味のガムを口に入れた少女は座席から立ち上がり、他の乗客と共に《アーク》へと降り立った。
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