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┗75.ネット小説相談所(841-860/1000)

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841 :黒帽子
2021/11/12(金) 08:17:30

>>837
なぜクローンを経由する必要があるんだよ?
詰めが甘いんだよGWC

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842 :ブラック暇人大魔王
2021/11/12(金) 08:23:21

だから
>1人の人間で何体もジューミン作れるように

今思えばいらなかった気もする

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843 :げらっち
2021/11/12(金) 11:33:37

>>836
りんご・潤・キーが脱落して…

メンバー
ルル・タレ・シズク・そららん・キューちゃん

もしくはそららんたちは敵

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844 :黒帽子
2021/11/12(金) 14:10:40

>>843 なぜルルを残した

ルルも戦死させてタレ昇格、そしてカキコ組を中心にすれば続編できそうだが

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845 :げらっち
2021/11/12(金) 14:28:17

主人公だから←
まあ世相に合わせて全とっかえでもいいが。

先に戦隊学園読み切り版を書くよ!

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846 :げらっち
2021/11/13(土) 00:52:14

春も近い日曜日、お昼前。


「あの子は緑、あの子はピンク。あ、あの子はちょっと変わった紫かな。」

人のゆきかう商店街で、小学校6年生くらいだろうか。2人の女の子が歩いている。
「アルビノって、共感覚持ってるん?」
髪も肌も、真っ白な女子が、ぽかんとして振り向く。
「え?何て?」
「別に・・・ねぇ七海ちん、私は何色にみえるの?」

七海と呼ばれた女子は澄んだ青色の目で相手をじっと見る、そして。

「芽衣は真っ黒。ていうか、黒すらない、何も無。ぽっかり空いた穴みたい。」

「あはっ何ソレ」
あはっと行ったが、芽衣と呼ばれた女子の目は笑っていなかった。
「七海ちんはそういうことばっかり言ってるから友達できないんじゃないの?きもちわる」
「ありがと。」
七海は別に気にしないよーという表情で1人歩いて行ってしまう。

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847 :げらっち
2021/11/13(土) 00:52:31

「ただいまー。」
七海は家のドアを開ける。
迎えに出たのは父、六雄だった。だがそれは温かいお出迎えではない。
「ろくでなし!」
六雄は七海の腕を強く引き無理矢理家の中に入れると、バタンと扉を閉めてしまった。
「お父さん!」
「靴を脱げ!」
七海は焦って水色の靴を脱ぐ。
「座れ。」
七海は六雄に従い、居間の畳の上に座布団もしかずにちょこんと座った。

「何度言えばわかるんだ。昼間、外には出るな。出るのならこれを着て行け。」
六雄は真っ黒い帽子とサングラス、黒のコートと長ズボンを七海に投げつけた。
「やだ!せっかく外はあったかくなってきたのに、こんな格好したくないよ!」
「何度も言わせるな。お前は人とは違うんだ!!」

六雄は机をバンと叩くと居間を出て行った。
七海はボロボロと泣き出した。それは青い瞳から雫が生まれ落ちているようだった。

七海は父が怒る理由を知っていた。

(私は人とは違う。)

生まれながらにして真っ白い身体の七海は、気味悪がられて生きてきた。母親は七海を生んですぐに死に、妻に先立たれた六雄も七海に厳しい態度で接してきた。それも、周りの人々が六雄を怪物の親と罵ったからである。


七海は机の上にあった菓子パンを開封しかぶりついた。
七海は、この家には、娘である自分や家族の写真が一枚も飾られていないことに気付いた。

(色が、ホシイな・・・)

七海はテレビをつけた。
お昼のニュースがやっていた。

『日の丸戦隊ニッポンジャーが、イヤー軍の将軍・イヤーとの三百六十四日間にも及ぶ戦争に勝利を収めました。イヤー軍はほぼ壊滅、イヤーは最後のあがきとして巨大化するも、巨大ロボニッポンジンの前に敗退し死亡が確認されました。イヤー軍の残党は、今後報復措置に出るとみて、警戒が続けられています。帰国したニッポンジャーには日本国内だけでなく、世界中から称賛の声が上がっています。中継です。』

赤・青・黄色・緑・ピンク。
5色に彩られた戦士たちが、飛行機のタラップを降りて歓声に包まれる様子が中継された。

七海は菓子パンを咀しゃくするのも忘れてそれに見入っていた。
ニッポンジャーと言えば日本を護る戦隊であり、イヤー軍と言えば世界征服をもくろむ組織だ。
七海は日本のヒーロー事情には疎かったが、これが日本のヒーローの大金星であることは容易に予想が付いた。戦隊を志す人は増えていくだろう。

そしてそれ以上に七海には、カラフルな彼らがうらやましかった。

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848 :げらっち
2021/11/13(土) 00:52:51

『戦隊学園』


「私の名前は、名乗るまでもないだろう。ニッポンジャーのエース・ニッポンレッド。本学園の校長である。
 近年、日本の戦隊が全世界の屈強なヒーローを差し置いて活躍し、世界的に支持を得ている。これにより急増した戦隊候補生たちのために、私はこの学園を創設した。
 本学園は創立4年の、まだ新しいいのちである。それでも前年度は多くの有力な戦隊を輩出することができた。私は未だに現役戦隊のエースとして戦っているが、傍ら、若手の育成も重視している。
 501名の新入生のしょくん、未来の平和はきみたちの肩にかかっている。これからの3年間できみたちは、志を共にする掛け替えの無いチームと出会うだろう。」

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849 :げらっち
2021/11/13(土) 00:53:38

期待と不安と緊張と、それにちょっぴり浮かれ気分の入学式。

校長の祝辞が終わると、成長した少女は列の先頭から1人はなれ、カツカツと壇上へ上がった。
マイクの高さを自分の背に合わせて下げ、ホールを見渡すと、全学年全クラスの1000を超える生徒たちが彼女を見上げていた。

それも、奇異の目で。

もちろんそんなのは慣れている。
(私を見れば誰もが振り向くし、私の容貌を一般的だと思う人はいない。)
彼女はむしろ下の人々をよく観察した。
赤・青・黄・緑・ピンク、だけじゃない。紫やオレンジ、藍色、微かに金や銀まで見える。

(いろんな色が、あるんだなあ。)

彼女はゴホンと1つ咳払いをしたのち。

「こんぴぽぺー!聞こえますかー!!」

元気いっぱいにそう叫んだので放送機器がキーンとすごい音を出した。

「はい。見ての通りのアルビノです。生まれ持ったこの身体のせいで、辛い思いもいっぱいしました。戦隊、それは私の憧れです。私は戦隊ユニットを組み、プロの戦隊になれるよう励みます。そして卒業するころには、色とりどりになっていたいんです。私の話は以上です。」

「新入生代表、小豆沢七海(あずさわななみ)。」

出席番号1番はこういう役回りだ。

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850 :げらっち
2021/11/13(土) 00:54:49

入学式は終わり。

綺麗な木の机が並んでいる。
七海は出席番号順により、教室の一番前の、一番端の席に座った。慣れない制服はやや着心地が悪かった。
先生の姿はまだ無く、新入生たちは落ち着きなくもぞもぞしたり、初めて出会う級友と挨拶したりしていた。

ふと後ろから肩を叩かれる。
「こんぴぽぺー!」
カチューシャを付けたショートカットの女の子が七海に話しかけていた。
「あたし伊良部楓(いらぶかえで)!よろ!」
「はじめまして!私は・・・」
「わかるよ!あてるよ小豆沢七海!すっごく目立ってたからねぇー!」
「そう?」
「あ、変な意味でじゃないよ!何ていうんだっけ、」
「アルビノ。」
アルビノ、それは生まれつき色素を持たない遺伝子疾患だ。皮膚や毛髪は白く、瞳は青くなる。
「あるびのかぁ。」
楓はやはり珍しく思ったのだろう、七海の透き通った瞳をまじまじと見た。

「きれいだね!」

七海は人からジロジロ見られるのを嫌に思った時期があった。奇異の目も羨望の目も一様に嫌だった。しかしもう慣れて割り切っていた。七海は楓のつぶらな瞳を逆に見つめ返した。

「あなたのほうが、きれいだよ。」

「えぇ!?」
楓はちょっとたじろいだ。
「あなたは青色。透き通ってて、だけどすっごく濃い。海の色。」

楓は恐怖の表情を見せた。七海は慣れていたがそれでも傷ついた。七海の周りに居た人は、たいてい、こういう顔をして離れて行った。
だが楓はにやっと笑った。
「共感覚?」
「よくご存じで。」
共感覚、それは一つの感覚から他の感覚を得る能力だ。例えば美しい音色からいい匂いを感じ取る人もいると言う。
色を持たない七海は、他人から色を感じ取ることに長けていた。

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851 :げらっち
2021/11/14(日) 01:43:29

CGR、久々に更新しました。オリジナル19話と、ベタ移植20話です。>>>141.194

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852 :ブラック暇人大魔王
2021/11/14(日) 12:01:01

全部読み終えたーぜ
巨大戦苦手っていってたけどそんな感じさなかったじょ

1つ指摘するならば
HKKはおにぎりうめぼしではなくツナマヨ派です()

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853 :げらっち
2021/11/14(日) 15:01:41

第二部は適当に終わらせたので
第三部からカキコ勢乱入して違う話になる
もしくは
全く別の話としてつくり始める

どっちにしようかねえ

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854 :ブラック暇人大魔王
2021/11/15(月) 08:41:41

第3部にするとなると今までのメンバーも出ることになるのかな
ならそっちの方が面白そうだけど

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855 :げらっち
2021/11/17(水) 12:05:00

やっきーが呼んでくれたから、戦隊学園読み切り版も書きたいのだ。時間さえあれば…

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856 :げらっち
2021/11/18(木) 02:54:42

七海が聴覚に対しても共感覚を持っていたなら、それは春風のような声と表現されただろう。
戦闘を専門にする戦隊学園には似合わぬ可憐な女性が教室に入って来た。

「戦隊学園へようこそ!1年の担当ペギー・梅山・あかり。よろしくね!」

あどけないながらもスーツをびしっと着込んでいるその女性教師から、七海は華やかなピンク色を感じ取った。
「名前は長いから覚えなくていいけど、話はちゃんと聞いてね。めっちゃ重要なことだから!」
先生はパンと手を叩いた。教室に居るのは新入生501名。その生徒たちを1人で担当するのだとしたら、大した手練れだ。

「みんなの机の中に、《カラーリング》が入っているよ!」

七海は机の中に手を突っ込んだ。
今まで気づきもしなかったが、学生証や生徒手帳に加え、銀のリングが入っていた。七海はそれを腕に通す。やや大きく思えたそのリングは、瞬時に七海の腕の太さにまで収縮し、ぴったりとフィットした。

「それはチョー重要な《変身アイテム》!絶対に無くさないでね!もっとも、卒業もしくは退学するまで、それは取れないんだけど。」

この腕輪が数年間にわたって外せないのかと思うと、七海は少しぎくりとした。周りの生徒たちもリングを腕にはめて戸惑っているように見える。
先生は教壇をブラブラし、時折生徒たちと目を合わせながら話をつづけた。

「じゃ、早速変身してみよっか。掛け声は簡単、《GO!》と唱えるだけ。すると《カラー》が身を包み、みんなはそれぞれの色の戦士に変身する。」

「せんせ!」
伊良部楓が机から身を乗り出して挙手した。
「それって、リングからカラーが放出される?ってことですか?」

「違うよ。」
そう答えたのは先生でなく七海だった。
「カラーは人が生まれ持ったもの。リングはきっと、それを具現化する手助けをしているだけ・・・だと思う。」
楓はトンチンカンという顔をしていたが、先生は黙っていた。黙っていたということは、それで当たっているのだろう。

七海はサッと教室を見渡した。自分以外500人の生徒が寿司詰めになっている。赤も居れば青も居る。緑も居れば他の色も。それはカラフルな混ぜご飯を見ているようで楽しかったが、狭い空間でこれほどの色がひしめき合っているのを見ると目がちかちかした。

七海にはわかった。これが皆の持つ《カラー》なのだろう。
だがわからないこともあった。

「私は、何色なんだろ。」

自分で自分の色は見えない。

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857 :げらっち
2021/11/18(木) 02:55:07

「それじゃあ、一斉に変身してみよう!」
先生が明るくそう言った。
皆緊張した面持ちで立ち上がる。それぞれに志を抱き、戦隊になることを夢見た少年少女である。

「3・2・1・・・GO!!」

先生の音頭に合わせ、皆が一斉に詠唱した。
「GO!」
七海は少し遅れてそう叫んだ。


冷水の中に頭から突っ込んでいくような感覚。
頭のてっぺんから踵まで、不思議な力に包まれていく。それは体に染み渡り、全身が研ぎ澄まされた。


「俺赤だ!うっし!」
「黄色だ!びみょーかよ!!」
「あっピンク~かわいい!」
皆それぞれに変身の成功を讃えあう。
各々のカラーが具現化し、マスクとスーツ、グラブとブーツとなり彼らを包んでいた。

「あたし本当に青だ!七海ちゃんの言う通り!」
海色の戦士に変身してぴょんぴょんと飛び跳ねているのは楓。だが七海の姿を見るなり動きを止めた。
「七海ちゃんは・・・あ!」


七海は真っ白い戦士になっていた。

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858 :げらっち
2021/11/18(木) 02:55:39

「白の変身は、ごく稀にしか確認されていない・・・」
先生はまじまじと私の姿を見ていた。

「やっぱり私は、白なんだ。」
戦隊への変身、それは真っ白い自分を色づけしてくれるもの、七海はそう願っていた。

「私は、真っ白のまま・・・」

「めちゃ可愛いじゃん!ずっる!」
「え?」
楓が七海の両肩にポンと手を置いた。
「ねぇ見て。ここにはいろんな色の人がいるけど、同じ色の人は1人も居ないよ。同じ赤でも濃いのも薄いのもあるし、無限のグラデがある。白もその1つだよ!私は七海ちゃんの白が、大好き!」

父親の元を飛び出し、戦隊学園への受験だけに打ち込んでいた七海には、身内も友も居なかった。ふと校長の言葉が思い出される。

《志を共にする掛け替えの無いチームと出会うだろう。》

七海は生まれて初めて、白く生まれてきたてよかったと思った。
「ありがとう。ともだち。」
七海は白いマスクの下でポロリと泣いた。

「楓、戦隊ユニット組もう!」

先生がまたパンと手を叩く。人生初の変身に浮かれる生徒たちも忽ち静まった。テレビのリモコンで消音を押したかのように見事であった。
「はいちゅうもーく。戦隊ユニットは、好きな人と組んでOK。基本は5人だけど、あくまで基本であって、3人や6人の戦隊もあるし・・・」

「7人ほしいな。」
七海はそう呟いた。
「7人?」
楓が訊き返す。今しがた、ユニットを組む契りを交わした2人である。
「カラフルな7人で、虹を作りたい。」
「いいけどあと5人も集まるかなあ・・・?」
「任せて。私の目で、最強のカラーを見つけるから。」

七海は教室を見渡し、一番激しく輝く、赤に目を付けた。

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859 :げらっち
2021/11/18(木) 03:17:03

うんだいぶ読みやすくなったな。
ネタバレですが最初の敵は冒頭で真っ黒と罵られたメイチャンです。

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860 :げらっち
2021/11/19(金) 15:29:05

ちなみに旧版戦隊学園では天堂茂と「林道レビィ」という新キャラが追加戦士になる予定でした。

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843 :げらっち
2021/11/12(金) 11:33:37

>>836
りんご・潤・キーが脱落して…

メンバー
ルル・タレ・シズク・そららん・キューちゃん

もしくはそららんたちは敵

836 :げらっち
2021/11/10(水) 06:20:42

CGRがタレ以外全滅して、シズクやキューちゃん、そららん、ねむねむ等が仲間になるのを画策してる。

837 :ブラック暇人大魔王
2021/11/10(水) 12:59:42

>>835それはちょい違う
本人ではなくクローンを生成してそいつをジューミンにしてるのよね
1人の人間で何体もジューミン作れるように
いらない設定だったかな...

835 :黒帽子
2021/11/09(火) 22:17:41

闘って殺されてるから主人公にとって悲しい宿命となるぞ
まあこんくらいやらないとこのクソ小説は伸びない