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91.マリルイ学園CGR
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928 :迅
2020/10/12(月) 22:50:23
4〜5レス無駄遣いしちゃうかもだけど許してくれ
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架空に響き渡る1発の銃声。目の前で倒れる上司。
そして、血溜まりの上に倒れる彼女をどこか哀しげな瞳で見下ろし、銃口から煙を上げる玩具のような拳銃を右手に提げた悪の幹部。
『くっそォォォォォ!』
視界に焼き付けられた悲劇は、必死に忘れようと瞳を閉じても、瞼の裏に映し出される。
「(あの日から……もう5年か……)」
あの日、私は全てを失った。
《ーCommunity Girls Ranger:REー》
ー2026年:東京都千代田区ー
「ヴハハハハハ!なんだなんだァ!?ちったァ楽しませてくれると思ったんだがァ、この程度でへばられちゃァ拍子抜けもいいとこだぜ!」
半身が機械と化した筋骨隆々の大男は、豪快な笑い声を上げながら頭部から流血した警官の頭を掴み上げ、乱雑に外へ投げ捨てる。
たかが喧嘩慣れした程度の一般人に遅れを取るほど、彼ら警察官は決して弱くはない。
ただ、目の前の大男が強過ぎたのだ。
「そんな……署長が……!」
「おいおい、一体どうしたァ?まさかたァ言わねェが……お偉いさんがやられたからブルっちまったとはァ言わねェよなァ……?」
怯える警官達を一瞥し、大男は背中に背負った鞘から長大な三日月刀・ショーテルを抜き放ち、近くにいた女性に切先を突きつける。
「いやぁぁぁ!」
「騒ぐんじゃァねェ!俺が知りてェのはただ一つ……ルルとか言う小娘の居場所のみよ!」
「ふざけんな!そんなガキ知る訳ねェだろうが!」
大男は甲高い悲鳴をあげる女性を脅し、女性の彼氏と思しき男性が二人の間に割って入る。
「つーか、アンタは一体誰なんだ!?」
男性は声を荒げ、大男に問いかける。すると彼は口角を上げ、唐突に自己紹介を始めた。
「特別サービスだ。名乗ってやる。俺の名は迅、メンズスターの幹部にして───「私の抹殺を依頼された……そうでしょ?」
「誰だ!?」
すると、突然どこからか凛とした声が響き渡り、慌てて立ち上がった大男・迅は周囲を見渡す。
「(なんだったんだ……今のは……?)」
───ただの幻聴か。そう気を取り直した次の瞬間、迅の巨体は大きく吹き飛んだ。
「どぉわぁぁあぁぁあああああ!?」
近くの木々を薙ぎ倒しながら吹き飛ぶが、器用に身を翻して着地。地面を引き摺りながら停止する。
衆人環視の視線が集まる中、彼は血を流す頭部を左手で押さえながら立ち上がる。
「(警察の拳銃程度じゃァ俺の身体は吹き飛ばせねェ……つまり、さっきのヤケに重い一撃は《キズナパワー》による攻撃……)まさか……テメェ自ら来てくれるとはなァ……!」
「ピーピー騒ぐな、弱く見えるわよ?」
ゆっくり立ち上がる迅を心の底から軽蔑するように、右目に眼帯を付けた少女は握り拳の親指を立て、その指先を地面に突きつけた。
「さァ、地獄を楽しみな」
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