歩いてる時の話。


他己紹介にも書いたんだけど、清＼光は僕と歩いてる時、基本的に腕に手を絡めて歩いてる。女子かよ！とか、彼女か！とか色々思う部分はあるけど…実際僕の方が幾分も歩く速度が速いし、何より彼奴は逆に歩くのが遅過ぎる。それで揉めた事もあった気がする。何せ、直ぐ揉めるからね。僕達。言いたい事があると我慢出来ないんだ。いつだったかな、下町に繰り出した時。いつも通り清＼光が楽しそうに僕の興味無い事を延々と話してたんだ。清＼光の話は基本的に5割位は聴いてるんだけど、…偶々その日の僕の機嫌が悪かったんだろう。…あのさぁ、さっきからお前の話興味無いしホンットつまんないんだけど。って言ってちゃって、道端で喧嘩になったっけ。その後美味しい物食べに行って仲直りしたけど。今更だけど、定期的に話の流れが逸れるのは許してね。本題に戻るぞオラァ！

清＼光は歩くのが遅い上に腕に手を絡めて歩いてる。それに加え、体力が無い。すーぐ疲れて機嫌悪くなるんだよね。疲れたんなら休憩するから言ってって言ってんのに。それで、何だろう。久しく逢った彼奴は…新しい技を身に付けてたんだ。そう、僕の機嫌を損ねずにすきんしっぷが図れ、尚且つ楽が出来る方法を。それが、これ。


今急にお前を抱き締めたくなった…ねぇ安＼定、抱き締めても良い？

初めは何事かと思ったよ、何のたいみんぐででれた！？今此奴に何が起こってる！？何か企んでるのか？…何て、勝手に色んな想像をしている内に、背中に体重、腰に腕、肩に顎。ずっしり。重。直ぐにぴんと来た。"あー、此奴疲れてるだけだ。楽がしたいだけだ。"って。それを口にしたら、やっぱりんー…えへへ。何て笑うもんだから図星。僕のほんの少しのどきどきを利子付きで返して欲しいよ…全く。二度目からはその手には乗らないぞ、と思って甘えた声でねぇ、お願い、今抱き締めたいの。何て言ってじりじり近付いてくるのを回避してた、…けどまぁ結局のし掛かられるんだけど。はー、もう少し厳しくしなきゃ。ちょっと最近清＼光に甘い気がする。駄目だ駄目だ。

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惚れた弱みだとか言ってみな？
首から上が無くなるよ。