私は此処です
まだまだ頁に余白はあれど貴方にも此処の存在を匂わせてしまいましたからね、いっそ潔く、と。実はこの日誌、差し出す際は密かに指が震えていたなどと今だから言えるような余談を残しつつ何がともあれ喜んで頂けたようで安堵をひとつ。しかし本人にも言いましたが貴方の事をおまけ程度にしか綴らん日誌を態々差し出すなんて真似をすると思われていたのが本当に笑いを誘うと言いますか…自己過小評価もそこまでいったら一種の天然なのではないかと。
始まりの
頁が如何様な色彩なのかと口ずさんでる場合ではありませんでしたね、本宿を教えて頂いたにも関わらず見事に仮宿へ送信した私はそれに気付かず浮かれ足で帰路に着いていた訳ですが貴方からのまるで子供の失態を微笑ましく見守るが如くの一声に私らしくなく悲鳴を上げる所でした。顔から火が出る勢いで動揺はしましたが。