かみかくし僕らだって器物とはいえ神さまの末席なんだから好きな人を隠してしまいたい気持ちくらいあるよ、だからこそ人は僕らを崇め奉ると同時に畏怖を抱いていなきゃならない。距離を保ち礼節を重んじ決して神さまに気に入られないようそして見初められないように人間っていう群衆の枠からはみ出しちゃいけないんだ。──…はみ出したら戻れなくなる、見付かったら逃げ場が無くなる。何の話かって?僕らは主さんが大好きだから優しい笑顔の下で何時でも舌舐めずりしてるって話さ。