言質とは、
よく言ったものですな、昨夜半ば思考が機能しておらず眠いだろう貴方に然気なく強請ってみれば案の定｢君の望みなら｣という快諾の言葉…込み上げる笑いを抑えるのに一苦労しました。──…結果、当初より予定していた内太腿に印を刻める事になり私の気分と機嫌は急上昇の一途を辿りましたよ。まあまさか正気かと問われるとは思いませんでしたが。というより正気でなかった場合止められていたのかもしれないと思い起こせば自己発言の危うさに肝を冷やしかけましたと余談一つ。

嘘吐き
誰しもが持ち得る性質の中、私は周囲よりほんの少しばかり嘘を多く含む性質です。呼吸するように嘘を吐けるし自分の為とあらば平然と偽り謀り騙ることが出来る、しかし貴方はきっと嘘がお嫌いでしょう。告げてしまった後に後悔しました…後から自覚したのですが私はどうやら貴方を試したかったのかもしれません、嘘という概念に過剰依存した私を微々たる程度でもいい…私と認めてほしかった。

服従ではなく、支配
口付けの意味を理解なさった上で告げた言葉は貴方の心境にどのような変化や印象を与えたのか…それを聞きそびれてしまいましたが何時か機会があれば聞けるだろうと楽観しつつ、私が貴方をどうお思いかそろそろ御自覚と理解をなさった頃では？──…当初は告げようと思わなかったのですが貴方がうっかり最近は私との戯ればかりなどと甘言を口にするから、と私らしくなく貴方の所為にしておきましょう。

呼ばれる名も、強請る声も
本当に愛らしい。どうかそうやって私を求め続けてくださいね、貴方さま。