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209.宵 の 境 の 神 楽 歌 。
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宗\三_左\文_字
09/14(月) 21:02
ああ、
矢張り貴方は"そう"なのですね。…ええ、薄々は理解していました、そしてそうなのだと理解はしたくありませんでした。──…貴方は、此方に対して綺麗過ぎる。幾重もの優しさで感情を包み見返りも怒りもなくただ純然たる好意をそうやって平然と他者へ向けられる人です。勿論それは短所ではなく立派な長所であり美徳と美学に溢れた高潔な思考と表してもいい、ですが…僕にとっては、恐怖の一つでしかありません。
献身的、と言えばそれはもう揶揄比喩無く貴方を指す言葉でしょう。皮肉無く。──…僕からすれば、何の見返りや憤りも無くそうやって他人に優しく慈しみを差し出せるその行為と性質そのものが恐ろしいのです。…僕は元より醜悪な感情や環境に身を置き疑心と嫌疑と猜疑に塗れた事で安息を得るような性質なんですよ、血に溺れ肉を刻み俗物的な感情の中でこそ愛し愛されるという意味と意義を見出せる…それは、以前少しばかりお話しましたね。
貴方が必要ですよ、けれど今はその綺麗な感情が恐ろしい。元より怒りや泥臭い感情を不得手とする貴方だと存じてはいましたが…文でもお伝えしたでしょう?綺麗な感情は、と。──…正直に言えば僕は今の貴方と如何向き合っていけばよいのか分かりません。贅沢な悩み、と兄弟には一蹴されてしまうでしょうけれど。……ああそうだ、貴方の言葉には問いが含まれていましたね。彼が筆を取らない理由は単純に二つ、彼らしくない言動しか思い浮かばなかったこと、もう一つは今お話したような胸中に抱える蟠り。それだけです。
──…少し、喋り過ぎました。休みます。
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