埋葬それが悪いなどとは思わぬ、痕跡を残しておきたくない過去や言葉など永きを渡る俺達にとって珍しくもないことだ。──…さあ、今日とて言葉を埋めよう。汚濁に塗れ醜悪と劣悪を着飾った本音と本心の言葉は深い井戸の底へ、俺自身や誰一人例外なく掬い出せぬほどに深い深い黒の底へと。