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248.ねえねえねえねえ、
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10 :へ/し/切/長/谷/部
07/09(木) 18:54

#ある夜のこと

俺は一夜限りの情事を好む。若しくは気持ちなんて空っぽの、ただ気持ち良いだけの関係。
心を傾ける事など、有り得る筈も無く。(勿論主以外にという補足を付けておく)

>「どうしたんだい、青い顔して」
そもそもその前提が誤りだったのか。
五感は理性などよりも、遥かに記憶力が良いらしい。
その晩抱いた燭/台/切/光/忠は事が隙さえ有れば煙草の煙を燻らせていた。事が終わった後も布団の縁に腰掛け煙を吐き出す。

まず、匂いだ。匂いがいけなかった。
初めて逢う奴だった。確か俺とは在籍する国が違うらしい、その程度の情報しか知り得えない、また必要としていない。
然しその香ばしい煙を感じただけで俺の意識は完全に奴にとらわれてしまった。
ー嗚呼、この匂いは…
訳の分からない焦燥感が俺を襲う。
嗅いだ事が有るこの匂い。駄目だ。この香りは。助けて、助けてくれ。
どうしたの、ともう一度言うと奴は無表情に唇を重ねて来た。(本当は表情を変えたかもしれないが俺には彼奴の顔なんて見えなかった)
奴の唇はここぞとばかりに濡れていた。硬くて薄くて凹凸のない、冷たい唇。煙草が余程好きなのか接吻をする時も随分と顔の近くに其れを持ち構える。だから、熱を感じる。唇はうんと冷たい癖に。顔が熱い。
…熱い。熱い。煙草の灯は此処まで熱かったか。ー嗚呼、この熱も駄目だ。思い出してしまう。思い出してはいけない気がする。思い出さなければいけない気もする。
>「頑張って」
唇を離さないまま奴が言った。
ー?何を…











というところで目が覚めた。

俺は机と接吻していた。机は涎の海が出来ていた。
煙草好きな燭/台/切/光/忠は何処だ…………………………………。俺は涎を拭い顔を上げる。
(アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア)
全て思い出してしまった。
任務…任務の途中で………………………………………………………………主命が…………嗚呼………
外が明るい。鳥の囀りが聞こえる。報告書を書くために主が与えて下さったパソコンとやらがあり得ないくらい熱を持って焦げ臭い匂いを放っていた。熱い。熱い助けてくれ。
あとこの匂いは恐怖を覚える。いや、しななきゃ安い…しななきゃ安い…
触れど触れどパソコンは動かない。ふりーず、という奴だ。
昨日主はこう言っていた。
>「明日朝7時に報告書提出ね」
現在6時45分。嗚呼……………………………………………………………………………………………………………………………

#夜というか朝のことだった
(そうだ自害しよう)

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