日記一覧
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262.備忘録
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136 :
歌-仙-兼-定
03/05(土) 23:22
ここ数日、いっきに春めいてきたように思う。
この体は、何をもって春だと認識しているのだろうか。
例えば、吹く風が花の甘い香りを孕んでいたり、肌に触れる空気が柔らかかったり、或いは日の長さ、日差しの強さ、鳥の声、空の色……数えていけば、きりが無いのかも知れない。
様々な事象が重なって、これは春だ、と認識するのだろうか。
こういうことは、燭-台-切の方が得意だったかな。後で話を聞きに行ってみよう。
春に近付いて来ると、街の色や万屋の品揃えも変わる。
明るく淡い色を身に付けた女人の姿など見ると、やはり春の訪れを実感する。
それから万屋の店先に並ぶ菓子も、抹茶や苺、桜なんかを前面に押し出してくるようになると、ああ、春だなあと、思うわけだ。
四季の中でいっとう好きなのは秋だけれど、春も嫌いではない。
ただ、春は少々厄介だ。木の芽時には気が狂う、なんて言うけれど、正にその通りで。
三寒四温の様相を呈する気候に体が狂うのか、様々に環境の変わり易い季節だから心が狂うのか。
理由は分からないけれど、春になるとどうも気持ちが不安定になる。
こればかりは幾ら自分で手綱を取ろうとしても限りが有るから参るよ。
暖かい緑茶でも飲んで、静かに微睡んで居るのが一番良いのだろうけれど、そういう訳にもいかないしね。
頭がぼんやりとして、奥の方が少し痛む。寝ろ、という事かな。言葉も上手く纏まらない。
春が来たのだという事を書き残したいという目標は達成したし、今日は終わりにしよう。
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