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262.備忘録
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152 :
鶯-丸
03/05(日) 22:00
不変の物などないさ。
今この瞬間と、さあ、たった今の俺と。
手に付いた墨、目で見た情報、手指の筋肉……は、こんな事では流石に断絶しないか?
人の体の弱さ、というのには、二年以上経っても慣れないものだ。
それでも変わらぬ物があるとすれば。
それは、強く思い、強く願い、強く祈った心に宿るんだろうな。
俺が今こうしてここに在るのは、多分そういう物が凝ったからだ。
こればかりは、どうでも良いとは言えないな。
なんでもいいし、どうでもいい。
世の中の大凡全ては由無し事で、淀みに浮かぶうたかたも同じ。
流れゆく川はいずれ大海に注ぎ、輪廻を繰り返す。
それでも、命は大事にした方が良い。
何故って、川下りは楽しいからだ。
楽しい時は、一時でも長く続けと、誰だってそう願うだろう?
その瞬間を切り取って固めて、では駄目なんだ。
川下りの楽しさというのは、流れてこそだから。
景色が移り変わり、風が頬を撫で、水音が鼓膜を揺らす。
切り取ったんじゃあ、それが得られない。
だから、止めたりしてはいけない。
なあに、大丈夫さ。大概の事は、なんとなく上手く転がっていくものなんだ。
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