目眩を齎すような甘い驚きに遭う。何でもなかったというようにあれは微笑むのだが俺からすれば天地が逆さに返る衝撃だといつも思う。あれの考えは俺の考えに似ていて、ところが全く俺が気付かない域に易く及ぶから、ころりと俺の価値観は甘く優しく覆される。