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287.墜落
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:
鶯/丸
09/06(日) 22:35
彼の花弁
が向かった先には蓮の花が咲いているのだと、夢で知った。
それなら斯うして空を見上げて蜘蛛の糸を探すのも、此処が沼の中であるような息苦しさを覚えるのも間違いではないのだろう。
まあ此処が地獄だとは少しも思ってはいないが、糸が降りてきた暁には迷い無く其れを手に取ろうか。
屹度其れは、役目が終わるのだという彼の花弁からの手向けなのだから。
四十九の蓮の花が、彼れを迎える。
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