…え？ああ、オッケオッケ。
大丈夫だって、俺が見てるから。

まっしろなままだよ、ちゃんとね。

如何してと訊いたところで、この曖昧な記憶が確かな答えをくれるのかは解らないのだけれど、…それでも。

…何処か憶えの在る、香りなのになあ、

共に在らねば、何の意味も無いと云うのになあ。
また葉の落ちる音を遠くに聞きながら待ち侘びるんだろう。
其れでも良いさと、…なに、苔生す様を眺めるのも慣れたものだ。

いつか、祈るものが居てくれるのならば。
其れを待ち続けるのも、悪くはないな。

一体其れは、誰の物語なんだ？