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36 :へ*し/切/長/谷*部
09/02(水) 22:40

「長/谷/部、少し遠出しよっか」


と言う主のお言葉に二つ返事をしてから10時間は経っただろうか。

俺は山へ来ていた。


緑、緑、緑、たまに黄色。

山と田圃に囲まれたその地は、何も無い、としか言い様がなく、ただただ静かでゆっくりとした時間が流れているように感じた。時間の流れなど、どこにいたって同じ筈なのに。
夜の帳が降りる頃、人工的な明かりは無く月の光と星だけがよく見える。
静寂に包まれたここはまるで己しかいないような、それでいてどこか暖かく振り返れば誰かが待っていてくれるような、そんな気分になった。


「主は何故ここへ?」

先を行くその背中に問いかけてみる。

「ここは大切な場所なんだ」


そう言った主の表情は、暗闇に溶け込んでよく見えなかったけれど。
夜戦には慣れているはずなんだがなと首を傾げたが、ただその声が穏やかなものだったから、今必要な言葉なんてそれだけで十分だろう。そう思った。


♡主と俺のラブラブ珍道中♡

「長/谷/部、猫に懐かれる」
「長/谷/部、犬に襲われる」
「長/谷/部ー!伊/達カルパス!伊/達カルパス!!」

の3本でお送りしません。

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