日記一覧
┗
297.瑠璃雨月
┗12
12 :
岩_融
08/07(金) 08:44
健 げ な 護 リ 刀 の 一 幕
はっはっはっは!名高き豪傑、武_蔵_坊_弁_慶の薙刀にして三_条が一振り、岩_融が馳せ参じた。
いやはや、まさかこうして此処に姿を見せられる日が本当に来ようとは。嬉しい限りよ。
実は帳面にて多面を使っても構わぬかと、先に問うたは俺の方。
我が主は元々帳面では多面を好むのでなぁ。
しかし今_剣は元来、多くの面を使う趣向を持ち合わせておらぬ。
一人と一つの姿でじっくりと、確かにそれが最も誠実である道やも知れぬし、彼奴のそういった所も信用になりうる好ましい所よ。
其れ故に多面使用の有無を問い、使用の了承を得たものの、本当に心から彼奴が其れを許しているのか、望んでいるのかは俺にはよく分からんかった。
正直聞いたものの、敢えて使わないことが誠意かもしれぬなとも思うておった。
彼奴の別の姿を見たい気持ちこそあれど、最愛の意思を曲げてまで通す我でもないわ、というのが正直な処。
しかし…蓋を開けてみれば如何だ。
最愛たるあの帳面にはもう、我が元主、の主を守りし幼き一振りの姿があるではないか。
何故だと聞けば「ぼくがさきにすがたをみせたら、い_わと_おしもつかいやすいでしょう?」との事。
嗚呼、我が短刀はこうも健気で愛らしい。堪らぬわ。
この岩_融、幼き護り刀を守るためならば、弁_慶が如くこの大きな図体をも盾として差し出す所存。
彼奴の笑顔を曇らせる災いは、根ごと薙ぎ払ってくれる。
顔出しそうそう早速惚気かと笑いたければ笑うがよい。
其れが如何した、愛ゆえだと、笑い飛ばしてやろうぞ。がははは!
+ + + +
機動が遅くとも、首根っこを捕まえてしまえばこっちのものよ。
今度捕まえたらこの腕でがっちりほーるどし、もみくちゃに可愛がってやる故、覚悟しておくが良い。今_剣よ。
大好きとだいすきの違いは……、…もう少し大人になったら、俺が教えてやる。
決して他の一振りに聞いてはならぬぞ。
+ + + +
遅くなったが愛読を追加させて貰ったと、鳴_狐からの伝言だ。
あのこみゅ障が読んでいるという気持ちを伝えようと少し頑張ったようだなぁ。
貼り返しは不要。伝われば幸い。
こうして見渡すと見惚れる帳面の何と多いことか。
活字が不得手な俺でさえ読み耽ってしまうわ。良き住処だな、はっはっは!
[
削除][
編集]
[
戻る][
設定][
Admin]