日記一覧
297.瑠璃雨月
 ┗15

15 :鳴_狐
11/01(日) 23:56

          が 降 り ル  は  


今日は非番……だけど、小_狐_丸は主殿と共に出掛けてて、一人で本丸で過ごした。
こんな日に限って部隊も殆ど出撃や内番でバタバタしていて
急に一人で暇を持て余すことになってしまった。
……お供の狐は最近俺の一尺以内の距離に近付いてこない。
というのも俺が忙しいせいで小_狐_丸と擦れ違いが続いていて
その八つ当たりで尻尾の毛を毟り過ぎただけだけど。
…流石に一銭玉禿が出来たのは嫌だったみたいだ。

このところ隣の本丸の鶴_丸と俺の本丸の三_日_月が逢瀬を重ねている。
重なる逢瀬の度に、どこを見ているのか分からなかった三_日_月を浮かべる瞳が一点を見詰めていく。
穢れなど寄せ付けないとでも主張するような真っ白な姿。
あんなにも遠く、あんなにも余裕に満ちて、何物にも囚われない存在だった月が地上に降りて来るように
その白に惹かれ、まるで人間のように幸せに微笑む。
……俺も小_狐_丸の前で、あんな顔をしているのかな。

月を見上げて想うことは、ずっと、いつも、同じ。

小_狐_丸、……小_狐_丸っ
……好き、…スキ

>逢いたい

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