日記一覧
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297.瑠璃雨月
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19 :
三_日_月_宗_近
05/17(火) 03:41
お前が寝付いて、俺は寝付けず、お前の寝顔を眺めながら朝を待つ夜かこれで何度目か。
寝息に合わせて上下する肌に触れ、お前の人の身の鼓動を聞く。
……幸せで、愛おしくて、酷く悲しい時間だ。
待つのは慣れている、刀の身だった俺にとっては待っていた時間の方がずっと長い。
それでも、こんなにも相次ぐ出陣の中でもお前は俺に逢いに来る。
それだけで満足できると思っていたのに、人の身体とは存外に、打たれ弱いものだな。
喉が渇く、お前を欲して。
渇く、
渇く、
体温を、息を、鼓動を。
小狐丸、俺の唯一の番。
朝にはきっとお前が笑いながらおはようと言い、この髪を撫でるだろう。
朝が待ち遠しい。
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