日記一覧
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297.瑠璃雨月
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9 :
鳴_狐
07/23(木) 20:38
二 酸 カ 炭 素 の 行 方
秘密事は息を止めるようなもの。
二酸化炭素が肺に満ちて眉を顰め指を伸ばしたら
吐き出せと骨ばんだ指先が喉を撫でる。
そこで初めて、酸素が許される。
感情を隠すのにこの頬面は都合がいいけど…彼は此れを良しとしない。
此れ無しでは人と視線を併せられないと知っても尚
最初は許可を待って、今となっては強引に、この素顔を外気に晒す。
相変わらず容赦のない、優しい人。
……宗_三がね、淡々とした口振りで「一ヶ月本丸に帰らないのでよしなに」というから
「家出?」って聞いたら彼は否定も曖昧に袖で口元を隠して笑った。
隣で水飴を舐めてた小_夜がもの凄い顔してたけど、大丈夫かな。
悪戯な嘘は少し好き。
嗚呼でも、彼に叱られるか。
>案の定叱られた。かわいい人。
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