出陣から帰って来てボロボロに成った俺の身体を主が愛してくれる保証何か無くて怖くて其れでも帰る場所は彼の人の居る処しか無いから竦む脚を叱咤して本丸に帰城為て、そしたら主が俺以上に泣きそうな貌して駈け寄って来て渾身の力で抱き締めるもんだから安堵しちゃって、そんな俺は屹度視るに耐え無い不細工な貌をしてたと思うけど良いんだ、沢山沢山、撫でて呉れたから。後で一緒に爪の手入れをしようって、爪紅塗って呉れるって、約束して呉れたから。