一本だけ増えた玻璃の花束を。

四季が一巡りして、君の幸福を願うよ。
少し前、主の命で広い本丸の中で再会した。退色の様な雰囲気が少しだけ和らいで安心した事が記憶に新しい。
……、無関心を装う事が酷く苦手に為ったと思う。唯、一つ俺が云える事は其れだけだ。其れと、感情と、時間の配り方が変わったのだと思うな。君の、君達の、幸福が確かに其処に在るのなら。其れだけで俺は幸せだ、と。







おめでとう。君が、君で良かった。如何か、有りの儘でいて欲しいな。なんて、相変わらず俺は甘やかし方しか分からない。素敵な一日を、