いとしい。かなしい。そんなお話。
愛、ってさ。凄く広い意味を持ってると思う。漢字だけの話で言っても、読み方は何通りあるでしょ。
いとしい、愛しい。でも、あら不思議、ってね。
愛しい。漢字は同じでも、読みを変えればかなしい、に早変わり。
慕う気持ちは正しく、いとしいもかなしいも沢山で。
好き、があるから、めまぐるしく感情が動く。幸せだな、好きだな、楽しいな。苦しいね、辛いね、嫌だね。心配だよ、不安だよ。
そんなふうにぐるぐる巡る中で、それでも根底にある気持ちが振れなければ、その全てが二人になっていくんだと思う。
軸がしっかりしていて、揺らがない思いがあればそれでいい。
かなしくても、その先に進む為の必要なことだってある。大事な道になることだってある。無駄にはならないと俺は思ってる。
いとしい、その想いが自分の中に変わらずあれば良い。言ってほしい愛してほしいって欲しがるより、俺は、自分がいとしいと思う気持ちを持ち続けていられる誰かを大切にしたい。
ただの独りよがりで、いとしい、かなしい。
そんなお話。