日記一覧
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410.薄葡萄色の心の臓
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145 :
歌/仙/兼/定
12/05(月) 19:51
>もしも、きみが人魚ならどの結末を選ぶ?
彼の人の戯言なんだが、真面目に考えた。きっと僕は、殺そうと思うだろう。思って彼の人を覗き込んで、それから躊躇うに違いない。からからと笑う顔も、時折見せる憂いを帯びた顔も、優しいその声も、指先の温もりも、全部失せるのだと躊躇うだろう。そうして、時間切れを迎える。結局、期待と思い出に雁字搦めにされて、身動きを取ることが出来ないんだ。
一方で彼の人は迷いがなかったよ。間違いなくきみを殺すと言われた。それがとても嬉しかったんだ、可笑しいと思うかい?僕は今、とても幸せだよ。最高の愛の言葉じゃないか。
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