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429.碧霄は紅鏡に燃ゆ
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53 :山/姥/切/国/広
02/02(火) 21:34

『半年』
兄弟と共に過ごすようになって半年と少しが経った。初めはただ兄と慕っていた感情が恋慕になって、そして今と思うと中々妙な感覚だ…その妙な感覚ももう半年、妙だ妙だと言うがその半年間毎日幸せな日々を送って来た。俺も同じように兄弟を幸せに出来ていただろうか?
この半年で、俺は随分と贅沢を望むようになった。初めは少し兄弟と話せればそれでよかった、其処から触れ合う事を望むようになった、今は離れないでくれと願うようになった。
半年でこれだ、この先が一体どうなるか自分自身でも想像がつかない。近頃は時折喰らってしまいたいと感じる事すらある、離れるのが怖いからと、それでもこんな解決策しか浮かばないのはやはり刀の本分とやらだろうか。

こんな俺は、半年経った今でも兄弟を上手に愛せている気がしない。何時も甘えてばかりで我儘で勝手で、その癖兄弟に呆れられる事が怖いんだ。半年、まるで成長しない自分自身に戒めを兼ねて、半年には似つかわしくないこの文を残す。

いつも沢山の幸せをありがとう、こんな俺に呆れずに共に過ごしてくれて感謝している。兄弟に貰った半年間の幸せを今度は俺が半年掛けて返して行きたい、だから、これから先も共にいてくれ。愛してる、兄弟。


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