日記一覧
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429.碧霄は紅鏡に燃ゆ
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55 :
山/姥/切/国/広
07/21(木) 23:49
『一年』
兄弟と出会って今日で一年が経った。初めの内は遠慮がちだった触れ合いも、今では当たり前のようになって…おかえりの言葉と共に体を抱き締め、そのまま共に眠りにつく。習慣にも似た行為は、行わなければ眠れないほどに、今ではすっかりと身に染み付いた。
愛情には違いない、ただ少し歪んだ感情にも嫌な顔一つせず、もっと溺れていいと笑う顔と甘い言葉に絆されて、己の欲しいまま求め続けた長いようで短くて、短いようで長い時間…すっかり依存して溺れてしまった俺の傍に、あんたの気持ちもまだ居てくれるだろうか?
泣き言ばかりで男らしくないのは重々承知だが、如何にも兄弟の事となると不安が先に立つらしい。三月前、半年前の戒めを他所に未だに甘えたで我儘な自分が此処に来ると少し恨めしくも思えるが…戒めと言う言葉を用いたところで兄弟の呼ぶ声、撫でる手一つに簡単に気を引き締めようと思った決意は揺らぐ。
>好きでたまらない、どうしようもない。
こんなどうしようもない俺の傍に居てくれて、ありがとう。俺に出来ることでこれからも返せる事は返していきたい、決意はするだけ無駄かも知れないと学んだが諦めるのとは違うからな。
一年間ありがとう、俺の弱くて駄目な部分を兄弟が支えて包んでくれたように、兄弟も俺を頼って曝け出して欲しい。これからまた二年目に向けて、もっと兄弟の助けになれるように努力をしていく、だから呆れずに傍にいて欲しい。
たくさんの幸せをありがとう、愛してる、兄弟。
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