お休みも言えずに寝落ちた。夜中に寂しそうなあいつの一言。……そして翌朝にはまた、無理してくれたのだろう。早朝に行ってらっしゃいの一言。
……寂しい想いをさせてしまったな……。
そう思っていると昼休み、珍しく任務の合間に彼奴から寂しいと…帰ってきたら構って、と…そう声をかけてきた。
寂しい思いをさせてしまった事に胸が苦しくて、同時にそれだけ想ってくれている彼奴が愛おしくて。
久し振りに本気の集中力で風呂敷広げることも無く最速で帰路につき、抱き締めれば…俺を労る言葉をくれるお前に更に愛おしさで満たされて想いが溢れる。
だから…沢山の言葉と惜しみない愛を彼奴に注ぐ。
寂しくないように、気持ちが伝わる様に。
……今日もまた早朝に起き出して見送ってくれた彼奴への思いを胸に雨の憂鬱を振り切って頑張ろうと思う。