後で驚かせてやろう、とそんな悪戯心の話の発端から伏せていただけの話のつもりだったけれど。本当に君にとっては嫌な事だったのだと、話に出る度に痛感する。結局伏せた儘で終わってしまったのだから、こんなことなら勿体振らずに見せてしまえば良かった、なんて後悔が今もある。切り札は見せない主義だけど、見せずに終わってしまっても良いかと思ってしまうのは悪い癖かな……。
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目が覚めた今日も、『夜話』の僕は、君が好きだよ。……驚いた?そうでもなさそうだ、残念。
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沈んでも、繋ぐ手が離れなければそれでいい。
それが一番大切だから。
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あ。……あ。
ばれた、ことに驚いたなあ。まあ、それも良いか。案外あっさり、嘘が見抜かれていた、のかな?
それに見ている”誰か”がいて、初めて彼の主張も成立すると思うんだけれど。その辺りの心境を聞いておこうかな。ね?